2019年 12月 13日 (金)

日本の文化に興味津々! 「マナーが悪い」中国人が模範にする「富裕層」のふるまい

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   2018年に日本を訪れた中国人は過去最高の838万人。国・地域別では最大の数ながら、海外旅行を楽しんだ全中国人(延べ1億6000万人)の5%に過ぎない。

   まだまだ中国人客を日本に誘致する余地は大きいし、なかでも富裕層の取り込みは旅行消費額増加に特に効果的――。そう主張する三菱総合研究所の劉瀟瀟(りゅう・しょうしょう)研究員は、「成り金趣味でマナーもよくない」というイメージが強い中国のお金持ちの好みや行動パターンがいま急速に多様化し、変わってきていると指摘する。劉さんの分析を聞こう。

 
  • 一対一で華道レッスンを受ける中国富裕層の女性(東京都内、カメラマン 于前氏撮影)
    一対一で華道レッスンを受ける中国富裕層の女性(東京都内、カメラマン 于前氏撮影)

観光地「日本」じつは「知る人ぞ知る」存在

   観光庁が発表した2018年の訪日外国人旅行消費額は、4兆5189億円。国・地域別では中国が1位の1兆5450億円、構成比は34%でした。ちなみに2位の韓国は5881億円で、構成比13%。最近メディアでは、「訪日中国人消費は一巡した」「欧米富裕層をもっと取り込め」という論調も出ていますが、こんなにボリュームが大きい中国人旅行客の実像をもっと細かく見ることが、インバウンド推進のためには不可欠でしょう。

   とりわけ、消費額が大きい富裕層の実態を知ることが必要です。

   仮に「流動資産1億円以上」を富裕層とすると、中国全体で230~240万世帯が存在すると推計されます。こうした人たちの海外旅行動向を、中国の民間調査機関「胡潤研究院」が昨年、大手旅行会社と調べたところ、人気の観光地については1位の「ヨーロッパ」を筆頭に、「アメリカ」「アフリカ」「東南アジア・南アジア」と続き、「日本・韓国」はようやく5位でした。

   中国のお金持ちにとって日本は、まだまだ盛りあがる余地がある旅行先なのです。ちなみに、年に3回は海外で遊び、年間の家族旅行の買い物代だけで約300万円――というのが、この調査に基づく富裕層の平均的な海外旅行像です。

   存在感はまだ薄いものの、「知る人ぞ知る」という感じの旅行先が日本。日本各地を旅行中の大勢の富裕層と交流した結果、私はそう見ています。

   ひと口に富裕層といっても、ゼロから起業して成功した人と、その子供とでは嗜好も異なり、中国ではそれぞれ「富一代」「富二代」と言われています。「二代」は幼いころから日本のアニメに親しんだ、日本への親近感が親よりもっと強い世代です。

   また「富一代」でも、教養や文化的関心の有無によって、やはり違った層となります。文化などに関心の薄い人は、ブランド品の爆買いをしたり、自分のお金をひけらかしたりする。日本でおなじみの「声の大きい中国のお金持ち」のイメージそのものの人たちですね。

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