2019年 12月 11日 (水)

ビッグデータで「かわいい」を数値化 新しい生活行動や社会をあぶり出す(気になるビジネス本)

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   キャッチ―なタイトルは画像解析などについての本を思わせるが、そうではない。

   経営者らビジネスパーソン、また管理業務系の担当者らに、効率的な事業戦略の構築、合理的な経営管理のためにビッグデータの活用を提案した。「コンピュータにかわいいを学習させたら何が起きたか」というと、表紙を開いた「はじめに」にこうある。「モノ作りが根本から変わり、経営改革が大きく進んだ」。本書には、そのノウハウが詰め込まれているのだが、ビジネスにかかわりがなくても、ビッグデータやAI(人工知能)などについて具体例が豊富で理解を深められる。

「コンピュータにかわいいを学習させたら何起きたか だれも教えてくれなかったビッグデータ分析のノウハウ」(遠山功著)ダイヤモンド社
  • サーバに蓄積したビッグデータを活かさない手はない
    サーバに蓄積したビッグデータを活かさない手はない

活用を邪魔する人的原因

   ITなどの進化で巨大で複雑なデータの集合体の処理が可能になり注目されるようになったビッグデータ。それまで人間が気づくことができなかった、さまざまな生活行動や社会の特性をあぶり出すことが可能になったとして、新しい知見をもたらす宝の山として期待が高まっている。

   だが、ここしばらくは、期待が高まったまま停滞が続いており、もう10年近くがたとうとしているという。

   著者は2005年にデータ分析、システム開発の企業を立ち上げ、現在はその会社の代表取締役CEO(最高経営責任者)。15年以上にわたりビジネスアナリティクス業界に従事。一貫してビッグデータの分析を手がけてきた経験を持つ。その経験から指摘する停滞の原因は、企業内のシステム管理者の時代遅れの考え方や、事業担当者のマーケティング知識の不足、さまざまな既得権者からの抵抗など、本来の分析とは関係のないところで問題が山積しているためだ。

   一般企業の事業部レベルでは、こうした従業員間のウエットな問題が認識すらされず、データの分析や利用にまでたどり着けないところもあるという。

   ビッグデータ分析は、コンピューター処理のためにデータを準備、加工する作業や仮説を立てて検証しなければならないこともあり、データサイエンティストの大量動員が可能な一部の大企業を除いては敷居が高く感じられることも一方にはあった。だが、最近では、一般企業でもビッグデータを活用できる環境が整いつつあり、本書では、その辺りの事情を説明しながら、ビッグデータ活用で得られた効果の具体例を示して啓蒙に努めている。

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