2019年 11月 23日 (土)

その96 美観に欠ける中国の「簡体字」 「こんなものいらない!?」(岩城元)

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   街中や百貨店、駅などの「案内」に使われている言語が、日本語だけではなく英語から中国語、韓国語へと、多言語化してきた。

   訪日外国人の増加に伴うもので、中国語に至っては、大陸の中国やシンガポールで使っている「簡体字」と、台湾や香港で使っている「繁体字」の両方で書かれていたりする。

  • 百貨店内の中国語の案内にも「簡体字」「繁体字」の両方が登場するようになった。(東京・池袋で)
    百貨店内の中国語の案内にも「簡体字」「繁体字」の両方が登場するようになった。(東京・池袋で)

簡略化すればいいというものではない!

   簡体字とは、従来の漢字を簡略化したもので、1950年代に中国で誕生した。難しかった漢字の画数を減らすなど、わかりやすくしたものだ。戦後の日本でも同じような漢字改革が行われている。

   一方、繁体字は簡略化されていないもので、日本の旧字体に近い。たとえば、「国」は「國」である。

   ところで、簡体字も繁体字も同じ漢字ではあるけれど、簡体字には簡略化し過ぎたせいで「美観」に欠けるものが目立つ。これが漢字?と思う字もある。

   たとえば、日本の字体の「広」は簡体字では「广」である。真ん中の「ム」がなくて、スカスカである。おかげで、不安定だ。字が右側に倒れてきそうである。元来は「ム」ではなく「黄」が真ん中にあった漢字である。

   「産」も同じように、真ん中の「生」が捨てられた字になっている。この字も見ていると、不安になってくる。工場を意味する「廠」に至っては「厂」である。もともと不安定な「广」の上のテンまでなくなっている。もはや漢字とは呼びたくない。

   飛行機の「飛」は、右上の書き出しの3画だけである。こちらは左側に倒れてきそうである。また「風」や「岡」は、本来の漢字の構えの中心部が「×」になっている。これでは、もともとの「風」や「岡」に対して失礼ではないだろうか。

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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