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米中通商協議、英EU離脱、香港デモ...... 荒い相場に挑む明大、一橋大 その結果は?(FX大学対抗戦)

   米国が2019年9月1日に予定どおり対中追加関税を実行したことで、中国商務省が世界貿易機関(WTO)への提訴を発表。週明け2日のドル円相場は1ドル=106円台前半で推移。3日には米国株の下落に伴い、105円台後半まで下落した。

   しかし、その後に香港政府が逃亡犯条例の改正案を撤回したことや、英国下院で欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」を阻止する離脱延期法案が可決されたこと、米中閣僚級会議が10月初旬にワシントンで開催することが伝わると、円売り・ドル買いの流れが広がった。

   荒れるドル円相場に、早稲田大学はじっと耐える。一方、果敢に攻める明治大学はプラスをガッチリ! 一橋大学はこまめにコツコツ稼ぐ作戦。國學院大学は多忙で動けず、「チャンスを逃した」とガックリ。慶応義塾大学は取引を見送った。

「さわらぬ神に祟りなし」(早稲田大)

9月6日(金)

   ドル円相場はおよそ1か月ぶりに1ドル=107円の水準まで回復した。週初めは1ドル=106円レベルを推移していたが、今週5日に米国と中国が通商問題の解決に向けた協議を10月から再開するとの発表を受けて、ドル買いが進んだ模様だ。

   加えて欧州連合(EU)では、英国議会がEUからの合意なき離脱を阻止する法案を提出し、可決したことで市場全体を融和ムードが覆っているような状態である。2週間前には1ドル=104円台にあった事実を踏まえると、なかなかの価格変動っぷりである。ここは「さらぬ神に祟りなし」としてトレードは引き続き控えていく方針だ。

   今週の米国の雇用統計についてだが、全体的に市場予想を下回る数値が出たことに加えて、通商問題が長期化していることによる景気減退リスクを勘案してドル売りが少し進んだようだ。雇用統計の発表直後に、パウエル議長が世界経済景気拡大に向けた適切な処置を行っていくとコメントし利下げへの姿勢を表している。

   ただ、以前も景気拡大に向けての政策を打ち出していくと表明しながらも、米トランプ政権が対中関税措置をランダム的に発表したがために、景気拡大に向けた施策形成への足並みがイマイチそろわない国内情勢を露呈してしまっている。そのため、情報を鵜呑みにすることは控えるべきだろう。

   今週はトレードなし。総資産は変わらずだ。

前週からの損益   プラス・マイナスゼロ
9月6日現在           5603円

ジワジワ詰める國學院大との差(明治大学)

9月2日(月)

   前週に損切りライン1ドル=107.1円、利益確定ラインを1ドル=105.8円と設定した1ドル=106.4円の「売り」ポジションだが、朝起きるとドル円がちょうど1ドル=105.9円で跳ね返してしまったので1ドル=106.1円で利益を確定した。

   ずっとチャートを見ているわけにはいかないので悔しいが、そうかといって利益確定ラインを浅く取るとそれ以上に利益を出せたときにまた後悔するので、これは割り切るしかない。

   とりあえず、前週のポジションも整理できたので、また目立った動きがあるまで静観する。

9月5日(木)

   香港のデモの沈静化、英国の合意なきEU離脱がなくなったので、リスクオンの展開からポジションを持つことにする。

   今週の値動きを見て、1ドル=106.3円を損切りライン。これくらい上がったらうれしい1ドル=107.4円を利益確定ラインとして、1ドル=106.52円で「買い」ポジションを持った。

9月6日(金)

   案の定1ドル=107.4までは上がらなかったので、米国の雇用統計発表前に1ドル=107.01円でとりあえず利益を確定した。

   雇用統計の発表が終わったが、思ったより動かない。1ドル=107円という、どっちつかずの場所なので、今週はポジション持ち越さず、終了とする。

前週からの損益   プラス790円
9月6日現在     2万5898円

旅行中のため、取引できませんでした(慶応義塾大学)

前週からの損益  プラス・マイナスゼロ
9月6日現在          9110円

細かく稼いでいく!(一橋大)

9月2日(月)

   きょうは1ドル=106.197円で買い、寝る前に106.373円で売り抜けた。今週は大きな不安要素もないので、このままジリジリと106円台中盤から後半へと向かっていくはずだ。ただ、大きなプラス要素も見込めないため、107円台突入といった大きな動きにもならなそう。

   思えば1ドル=107円台は8月初めごろに一瞬だけ記録したきり。今週は緩やかな上昇を念頭に入れたうえで細かく稼いでいく方針だ。

9月4日(水)

   先ほど香港の逃亡犯条例改正案が撤廃されることが判明し、ドル円相場もリスクオンの方向へ動き始めた。しかし、これがそこまで力強いトレンドを生むとは思えない。1ドル=106.3円台あたりで売りのタイミングがつかめないか模索中。

   結局1ドル=106.171円で「売り」から入ったのだが、期待していたような下げはなく、上昇トレンドが継続しそうだったため、106.201円で早めに損切りした。

9月6日(金)

   米中貿易協議の再開を受けて、ドル円相場は1ドル=107円台に突入。107円台まではいかないだろうという予想は見事にハズレた。

   しかし、きょうは米国の雇用統計の発表もあることから、今週がこのまま終わるとは限らない。雇用統計は利下げの判断にも大きく影響すると思われる指標であるため、注目されるが果たして......。

前週からの損益   プラス146円
9月6日現在     1万5164円

意識的に時間をつくる(國學院大)

   今週のドル円相場は大幅に上昇した!

   9月2日(月)の始値は約106円04銭で翌日に下落したものの、その後5日(木)には107円22銭の高値を付け、6日(金)の終値は約106円89銭と少し下落したものの、大幅に上昇した週となった。ただ、残念ながら、今週も忙しくて取引することはできなかった。もし、取引していたら、稼げていたと思うと悔しい。

   今週の上昇理由を、最高値の5日に焦点を当てて考える。この日の上昇理由の一つは、国内実需勢のドル買いである。そして、一番の理由に考えられるのは、米中両国が10月にワシントンで通商協議を再開するとの報道である。これにより、中国株は1%以上の上昇を見せ、アジア株が全面高となり、米国の長期金利も1.52%台に反発。前日、海外市場で強まった円安の流れが一段と加速して、ドル円相場は1ドル=107円台という高値がついた。

   今週はこんなにわかりやすいファンダメンタル的指標があったのに取引できなかったのは、非常に悔しい。最近、チャートどころかニュースを見る時間がなかったので、これからは意識的に時間が取れるよう励みたい。

前週からの損益  プラス・マイナスゼロ
9月6日現在      3万1074円