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「俺は39度の熱でも仕事をした」と威張る上司! これってどうなの?

   12月になり、そろそろインフルエンザが流行る季節に。ちょうどこの記事を書いている今も、下の娘がインフルエンザA型に感染。40度の高熱が2日間続き、ようやく落ち着いてきたところだ。

   この時期になるといつも思い出すのは、私が働いていた銀行での出来事。怒りがふつふつと湧いてきてしまう、今回は私がインフルエンザに感染したときのお話を......。

  • インフルエンザはつらい……
    インフルエンザはつらい……
  • インフルエンザはつらい……

家族中がインフルエンザに戦々恐々!

   共働きが当たり前になった今、子供を保育園に預けて働く人が増えている。子供がちょっと風邪ぎみだったとしても、なかなか仕事は休めない。そのまま保育園に預けて何とか熱が出ないようにと祈りながら仕事をする人も多いのではないだろうか。

   そんな状況だから、子供が保育園で風邪をもらってくることも多い。我が家の長男は冬になると毎月のように熱を出していた。主人と交代で仕事を休みながら看病していた。仕事を休みたいと上司に言うと「またか」というような反応が返ってきたこともしばしばある。

   ある12月。子供がインフルエンザに感染。今は感染したら5日間は休まなければならない。私は銀行の営業職。一人で計画を立てて営業しているので休んだから誰かに仕事を依頼する必要はない。しかし、いくら子供がインフルエンザに感染したからといって、5日間も休むことはできない。主人、私と主人の両親と交代で看病をした。

   何とか1日だけ休むことで乗り切ったと思っていた。ところが、今度は私の身体がなんとなくだるい。インフルエンザに敏感になっている時期でもあり、少しでも調子が悪ければ病院で検査してくるようにと上司から言われて、仕事帰りに検査を受けることに。

   熱は37℃程度だったが、結果はインフルエンザB型。すぐに職場へ連絡。土日を挟んでいたので、3日間は仕事を休むことになった。

職場でひたすら頭を下げて回る

休みをとるのに、ひたすら謝る
休みをとるのに、ひたすら謝る

   木曜日病み上がりで出勤。ある程度風当たりは強いだろうと覚悟はしていた。私がいた銀行はまだまだ古い考えの上司が多い。建て前は女性が働きやすい職場をアピールしているが、現実はそうでもない。

   まず、迷惑をかけたことのお詫びに職員全員にお菓子を持参。一人ひとりに謝ってまわった。若い後輩たちは「大丈夫でしたか?」と温かい言葉をかけてくれた。ところが、上司からはかなり冷たい対応をされた。

「体調管理も仕事のうちやのに。」
「昔は熱が出たくらいで休めなかったで。俺は39℃の熱でも仕事してたのになあ。」
「職場で他の行員に感染させることはないようにしてや」
「・・・・」(無視)
「熱なんかすぐに下がったやろ。元気になっても仕事休めて楽しかったんじゃないの?」

   挙句の果てには朝礼で支店長からは「みなさんインフルエンザに感染すると、いろいろな人に迷惑がかかります。かからないように十分体調管理をしてください」

と釘をさされることに。

   私は朝から何度頭を下げたことか。とにかく「インフルエンザに感染してすみませんでした」と謝り倒した。だんだんなんでこんなにも謝らなけれはならないのだろうと、疑問に思えてきた。

上司に怒鳴られた「優秀」な同期は仕事を辞めていった

子育てと仕事の両立に悩む......
子育てと仕事の両立に悩む......

   私は子供を看病してただけなのに。できるだけ会社に迷惑がかからないようにと、看病も家族で手分けして休んだのは1日だけで頑張ったのに。もちろん、予防接種も受けている。それでも自分が感染してしまったら、休まなければならないと職場の規定で決まっている。だから休んだだけなのに。どうしてそんなにも責められなければならないのだろうか。

   そんな上司たちだって、いつどこで感染するかなんてわからない。そんな対応をしていたら、自分が感染したらどうするのだろうと思う。でも、自分は感染しないと思っているから、そんな強い態度に出ることができるのだと思う。

   そういえば、私の同期も子供の看病と、自分も感染して1週間ほど仕事を休んだ。出勤したら、すぐに上司から「いったいどれだけ迷惑をかけたら気が済むんだ」と怒鳴られ、その後、仕事を辞めていった。とても優秀な同期だったのに。

   人として、インフルエンザだけでなく体調を崩したら「大丈夫?」と声をかけるのは当たり前だと思う。人に優しくしましょうと子供にも教えている。何でそんな簡単なことができないのだろう。

   体調を崩しても、早めに休んで治すことで業務も捗るはず。無理して働いても効率が悪い。そんな考えを持てない人たちが上に立っている以上は、私は頑張れないと思った。仕事を辞めた今は、子供が体調を崩しても何も気にすることなく看病をすることができる。

   子育てと仕事を両立していくためには、長い育児休暇の義務よりも復帰後に働きやすい環境が整っているかのほうが大事だと思った。(ひろこ)

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