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コロナ禍でも好調な仮想通貨 2連覇目指す慶大に、明大、専修大、中央大が挑む

   新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で乱高下を繰り返す株式市場を尻目に、仮想通貨市場は好調に推移している。2020年4月1日に70万円台だったビットコイン(BTC)は、27日週には約10万円も値上がりして80万円台で推移している。BTCだけではない。4月は多くの仮想通貨が大幅に値上がりしたのだ。

   そうしたなか、Season2を迎えた「1万円からはじめる仮想通貨バトル 『カソツー』大学対抗戦」は、昨年の覇者、慶応義塾大学が2連覇に挑む。明治大学、専修大学、中央大学の3大学が、それを阻むために立ち上がった。第1週は、まずは様子見だが、投資熱はいよいよ高まっている。

  • スタートは慎重に……
    スタートは慎重に……
  • スタートは慎重に……

生まれて初めての仮想通貨取引に挑戦(明治大学)

   はじめまして。ITと申します。これから半年間、仮想通貨取引の大学対抗戦に参加させていただくということで、なかなか緊張しています。というのも、私は今まで投資経験がほとんどなく、FXをほんの少しかじった程度です。しかも、私の所属する学部は法学部なので、大学の勉強を投資に生かす機会はほぼまったくと言っていいほどないのです。

   いろいろと知識不足な部分も出てくるでしょうから、スローペースな投資になっていくとは思いますが「投資初心者のITと一緒に、文系目線で投資を学んでいく」といったスタンスでお楽しみいただければと思います。

   どうぞよろしくお願い致します。

   さて、私がこれから運用していく「仮想通貨」は数年前、ビットコインが大きく注目を集め「億り人」なんていう言葉も出てきたくらい、一時期すごく注目を集めました。

   それから比べると、現在は多少「仮想通貨フィーバー」たるものも収まってきたのかなと思いますが、じつは昨年(2019年)2月以降、ビットコインの価格がかなり大きく上昇していたそうです。一度は「ビットコインはもう上がることはない」と言われていましたが、今再び多くの投資家が仮想通貨に熱い視線を注いでいるようです。

   そんなことを聞くと、私も気持ちが高ぶります。私は今回の大学対抗戦に向け、BitMEXで口座を作ったのですが、BitMEXに入金するためには、他の取引所からお金を送金する形で入金しなければいけないのだそうで、投資サークルの先輩に他の取引所の口座を作ってもらい、私のBitMEXの口座に送金してもらったのですが、送金が残高に反映されるまで時間がかかっており、現在私の口座残高は0です。対抗戦に向けて意気込んでいたのにも関わらず、スタートラインにすら立てていないとは我ながら情けないです。

   しかし、戦いはまだ始まったばかり。入金が完了したら、いよいよ生まれて初めての仮想通貨取引が始まります。

   今回は軽いイントロダクション的な内容になってしまいましたが、ご容赦ください。

   半年間よろしくお願い致します!

◆児山将のワンポイント・アドバイス!
仮想通貨への投資が未経験だというITさん。ただ、仮想通貨への投資を始める人の7割程度は投資未経験者です。また年齢も20~30代が中心と若く、初回入金資金も1万円以下が多いようです。ITさんは仮想通貨投資を始める人の平均的プロフィールに近いのかもしれません。
投資家い時期が仮想通貨市場が毎年好転する4月からということで、タイミングとしてはとても良いでしょう。また、ビットコインは4年に一度のビットコインの半減期を向かえるため、まずはこのあたりのイベントを押さえていってはいかがでしょうか。
1万円からの損益  プラス・マイナスゼロ
4月24日現在           1万円

目指すは2連覇! まずは様子を見ながら......(慶應義塾大学)

   新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、大揺れの金融マーケットですが、仮想通貨市場も例外ではないようです。ここは、まずじっくり構えていこうと思い、スタートは慎重を期しました。

   カソツー大学対抗戦、2連覇を目指します。

1万円からの損益 プラス・マイナスゼロ
4月24日現在 1万円

原油価格の下落に不安、取引は見送り(専修大学)

   結論から言うと、今週の仮想通貨取引は、どの通貨にも手を付けることはできなかった。その理由は、WTI原油先物価格の下落が著しかったためだ。

   ● ロシアとサウジアラビアの協定破棄の際のWTI原油先物の動きとビットコインの動き

   2020年3月6日に、原油の二大生産国であるロシアとサウジアラビアが、これまでの協調体制を破談としました。この決裂により原油価格は下図(資料1)のように下落していった。結果、1バレル50ドル近くあった原油は1バレル30ドルを割り込んだ。

   次にビットコインのチャートを確認する。資料2はビットコインのチャートだが原油価格の下落とやや前後差はあるものの、3月9日より大きく下落しているのがわかる。

   資料1、2より、私は原油価格とビットコインの価格は相関関係があると考えた。

   ● 今週の原油価格とビットコインの動きについて

   では、今週4月20日~26日(1:00現在)の1週間の原油価格の下落についてのニュースとその結果、WTI原油先物価格の下落率と仮想通貨のチャートについて実際どのような動きをしていたのかを確認していきたい。

   今回の新型コロナの影響で原油需要の減少 → 4月21日にWTI原油の5月物の最終取引を迎える。そのため、トレーダーは原油の仕入れや貯蔵コストの発生を避けるために、貯蔵分を手放した。そのため、WTI原油先物価格は下落し続けて、ついにマイナス価格へと突入してしまったのであった。その時のチャートが下の表のようになっており、リアルタイムで見ていた私はおそらく歴史上初めてではないかと感じたのであった。

   1バレル20ドルあたりの相場が0ドルに下がっていったのがわかる。このチャートでは0円となっているが実際は米ニューヨーク原油先物5月限(WTI)の終値は、1バレル=マイナス37.63ドル(前営業日比-55.90ドル)で、史上初めてマイナス価格で取引を終えた。しかし翌日には価格をプラスに戻していた。

   ● 4月20日~26日のビットコインのチャート

   原油価格が下がっている間に私は取引をすることができなかった。その時のビットコインの動きを私はあまり確認していないので、実際にどのような動きをしたのかを確認してみる=資料4を参照。

   確かに4月20日に、ビットコインは原油と同様に下落しているが、原油相場の安定化に伴い価格は緩やかに上昇局面であった。

   今週は原油価格が大荒れであったので、傍観主義でいた私なのだが、ただ眺めているだけで市場へ参加をしないのはつかめるチャンスも逃してしまうのではないかとやや危惧する。取引をするように努めたい。

◆児山将のワンポイント・アドバイス!
仮想通貨にも原油の話題ということで、先週は原油先物のマイナス価格が株式市場に波及し、そこから仮想通貨にも影響したのではないでしょうか。仮想通貨はすっかりその他の金融市場の動向にも反応するようになっていますが、これは仮想通貨が金融商品のひとつとして認められてきた証拠とも言えそうです。
コロナショックを経て、土日のニュース次第で週明けの株式市場の動きを先取りするようにビットコインが先んじて売買されるようになっており、そのあたりにも注目してもらえればと思います。

1万円からの損益 プラス・マイナスゼロ
4月24日現在 1万円

まずは慎重に......(中央大学)

   初めての仮想通貨取引なので、少しずつ進めていきたい。スタートは、慎重に......。

1万円からの損益 プラス・マイナスゼロ
4月24日現在 1万円

◆「カソツー」大学対抗戦のルール
・元本1万円。
・投資する仮想通貨の選定は自由です。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。2回、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。