専修大追い、慶大が英ポンド狙いで躍進 早大、明大も着々【FX大学対抗戦 第5週】

   第5週（2020年5月18日週）に躍進したのは、慶応義塾大学。英ポンド狙いで大きく利益を積み上げた。2週連続で大幅プラス。トルコリラで大幅アップを目論んだ早稲田大学は、期待外れにがっかりのようすだが、着実に利益を確保。明治大学はなかなか調子が上がらないものの、今週は着実に米ドル円で戻した。

   リードしている専修大に、早大、明大、慶大がその差を少しずつ詰めている。専大は前週から体調がすぐれず、今週も取引を見送った。

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  慶応義塾大学が2週連続で大きくプラス

がっかり...... 期待外れのトルコの政策金利発表（早稲田大学）

   オンライン授業で平日と休日の区分すらあやふやになり、そろそろ取引に支障が出るのではないかと思おうこの頃、しっかりと時はやってきた

   このFX大学対抗戦が始まった時から目をつけてきたトルコリラだが、5月21日（木）20時に政策金利の発表があった。自分がこの指標を初めて見た時は21％予想の結果24％だったが月日を重ね、だんだんと利率は下がってきた。

   そして今回の予想は8.25%。元が8.75％なので再び利率が下がるという予想である。

   今回の政策金利発表による値動き予想は正直難しい。普通ならば予想より高い利率が発表されれば値上げ、中期的にも上昇トレンドになる。予想を下回れば逆だ。しかし、今回は政策金利を下げることでコロナ対策に財政を充てるつもりだと捉えることができるので予想を下回っても経済を回すための結果だと判断されリラ高になる可能性があったのだ。

   結果がどうなろうと一時的には買いが多く発生すると予想し、発表5分前に200通貨だけ買い注文を入れた。結果は予想どおりの8.25%、発表前後5分で約0.7リラしか上がらなかった。

   なんともつまらない結果で、値動きもそんなに派手ではなかったので、本当はここで多くのポジションを持って数週間見張ろうかと思っていたが、少ないポジションで、かつ相場が1分足で下降トレンドになり始めたところで利益を確定した。

   結果、今週の取引での損益は、プラス171円である。

   ここまで小さな利益を獲得し続けており、取引の感覚はつかめてきたような気がする。まだ取引通貨量を２、3倍に増やす段階ではないが、リスクを抑える取引にもっと慣れたら増やしていこうと思う。

   とりあえず、トルコリラは最初に目をつけた通貨なので、この対抗戦中はずうっとチャートを見て、月1回の政策金利発表の時は取引をするつもりだ。

   また、今までは1日以内に利益を確定する取引ばかりをやってきたので、1週間くらいポジションを持つ取引も入れていこうかなと思う。どうだろうか......。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
トルコリラの売買動向を見てのナイストレードです。5月21日のトルコ金融政策委員会で政策金利の1週間物レポ金利を8.75％から0.5％引き下げました。これで９会合連続での利下げとなり、消費者物価上昇率が10％前後だということを加味すると実質マイナス金利状態となっています。
投資価値は低下しているのですが、すでに織り込み済みという状況。直近の経済指標も良かったため、それらや全体的なリスクオンが上昇につながっているのではないでしょうか。
注目は5月29日。現在禁止されている集団礼拝等が制限付きで再開される等の経済活動再開と第1四半期のGDP（国内総生産）の発表があるため、ターニングポイントとなりそうです。

前週からの損益　　　プラス171円
5月16日現在　　　　　1万509円