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早大が久しぶりで、慶大は英ポンド、専修大も米ドルでガッチリ! 試行錯誤する明大はトンネルに...(2)【FX大学対抗戦 第16週】

   コロナ禍の影響で、今夏は「特別な夏」。そうしたなか、学生トレーダーは試験や課題も終わり、気分だけは夏休みに入っている。

   早稲田大学は久しぶりの取引で、米ドルを選択。「思いのほか伸びなかった」が、利益を確保。明治大学は英ポンドや豪ドルで取引を重ねたものの、マイナスだった。引き続き英ポンド狙いの慶応義塾大学は、米国の雇用統計をにらんで取引。利益を積んだ。専修大学も前週から保有していたドルを売却。利益を積んで、他大学を突き放しにかかる。

  • 早大、慶大、専修大はニンマリ、どうした明大……
    早大、慶大、専修大はニンマリ、どうした明大……
  • 早大、慶大、専修大はニンマリ、どうした明大……

米雇用統計にらみ「買い」エントリー(慶応義塾大学)

8月5日(水)

   今週は大学のテスト期間を無事(?)に切り抜けられ、気が緩んでいたので、検証やトレードはかなりスロースタートになったが、相場も振り返ってみると今週の英ポンド円は、図1の緑の値幅内でのレンジであったため、来週以降のレンジからの上下に期待したいところである。

   下の図1で19時ごろに紫矢印で「売り」エントリーしたが、もう一段上に値幅が出てしまったので、光速で損切りした。その後、狙っていた下落を始めたので自分の分析の甘さに悔しい思いをした。

(図1)英ポンド円相場の15分足直近
(図1)英ポンド円相場の15分足直近

8月7日(金)

   ちょうど良くEMA(指数平滑移動平均線)の角度にそうような、きれいな赤の値幅チャネルが取れたので、それを主軸に分析した。この見ている値幅での値幅達成がちょうど緑矢印で米国の雇用統計の発表直前であったので、これは反応して上に出る可能性が高いとわかったので、「買い」エントリーした。

   その後指標が上に伸びてくれたが、チャネルの半値で反応して戻ってきてしまったのでわずかだが、利益を確定した。その後、チャネルをさらに下抜けしたが戻ってきたのでなぜ、このような動きになったのかを検証して今後に生かしていきたいと思う。

   来週の目線は先週の見方とほぼ同じで、濃い青チャネルを水色矢印から下抜けするイメージであり、下目線でいる。これまた例によって損切りはしっかり決めていきたい。

(図2)英ポンド円相場の15分足
(図2)英ポンド円相場の15分足
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
今回の米国雇用統計は、トランプ米大統領の「とても良い数字が出る」という発言により、事前に期待が高まっていました。ただ、株は買われてもドルがウワサで買われることはなく、そこそこの結果となった雇用統計でようやく反応する結果となりました。楽観的な株式投資家と慎重な為替トレーダーの差が出た相場と言えそうです。
さて、「光速で損切り」という言葉がありました。誤ったと判断した時に、直ぐに行動に移せることはトレーダーとして基本です。これができれば、大きな損失を被る可能性が非常に低いため、相場での生存率がとても高くなります。値動きのシナリオ構築もしっかりとできているので、今後も続けていただきたいですね。

前週からの損益     プラス56円
8月7日現在      1万2536円

急いでドルを売却、プラスを確保!(専修大学)

   梅雨が明けて、ようやく夏らしく残暑が続く日々です。私の家の近くの木には昼夜問わずセミがずっと鳴いていて、もうすでに憂鬱になっています。

   私は四季の中で夏が1番嫌いです。理由は、暑いのが苦手で、ずうっと暑い環境にいるとイライラしてくる、特殊な体質を持っていることがあげられるでしょう。私にとっては暑い環境というのが、まるで体罰をされている気分になるのです。なので、暑い中をずうっと働いている人は尊敬しています。夏のあいだだけでも在宅ワークを導入したいものですね。

   さて、8月3日週(今週)ですが、7月27日週(前週)から保有しているドルをようやく売ることができました。8月3日に、前週の流れを受けて一時的に上昇したのを狙って手放すことに成功しました。一時的な上昇だと私は見ていたので、すぐに下落するだろうと、急いで手放しました。

   その後、ドル円に関して売買のタイミングを見ていたのですが、なかなかタイミングが訪れずにいました。いや、正確にはタイミングはあったけど見逃していたのが多かったのです。なので、今週の収益はこの取引の売却益とスワップのみです。

   最近はタイミングが訪れても予定があり、結局は逃してしまうことが多く、改めてタイミングの難しさを身に染みて感じています。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
自分が見ていないときに相場が動くということはよくあることです。自分の都合よく動くわけではありませんから、それは仕方ありません。であれば、対処方法はふたつです。
(1)取引する時間を決める。
  終始チャートを見ていても疲れます。自身の得意な時間帯や、イベントがある日のみ取引をするなど、自分中心に決めてしまいます。そうすると、メリハリができるため、売買の迷いが少なくなる可能性が高くなるかと思います。
(2)値段を中心に考える。
相場が動くタイミングにチャートを見ていられるとは限りません。それであれば、先に注文を出しておくことで対処できます。FX会社により、注文方法は非常に多彩になっており、9時になれば自動で発注を行ったり、指定した価格に達したら指値を発注したりと、じつに便利です。
こういった注文方法を活用すれば、チャートを見ていなくても、エントリーから決済。リスクコントロールまでかなり自身の理想に近い形の取引ができるかと思います。

前週からの損益   プラス11円
8月7日現在    1万3824円