2021年 11月 29日 (月)

「転売ビジネス」には危険がいっぱい 「転売ヤー」をも騙す上手のワルの横行に国民生活センターが警告

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   マスクやアルコール除菌グッズなどが店頭から姿を消した、コロナ禍の2020年。その悪役として一気に知名度が上がったのが「転売ヤー」と呼ばれる人々。

   転売を生業とする彼らの行状が現在もしばしば世間を騒がせているが、その「転売ヤー」をも騙す、さらに上手(うわて)のワルが横行している。転売ビジネスをめぐるトラブルが増えているのだ。

「転売ビジネスで稼ぐつもりが... 簡単には儲からない。うまい話は絶対にうのみにしないで!」

と、国民生活センターは2021年2月10日、注意を呼び掛けた。

  • 楽に儲かるはずだったのに、だまされた女性(写真はイメージ)
    楽に儲かるはずだったのに、だまされた女性(写真はイメージ)
  • 楽に儲かるはずだったのに、だまされた女性(写真はイメージ)

「誰でも稼げる」と130万円払ったのに全然儲からない

   国民生活センターが発表した「転売ビジネス ~ネット広告やSNS情報、友人からのうまい話をうのみにしないで」によると、「転売ビジネスの誘いで高額の会費をだまされた」などという相談が、2019年度は1411 件と、5年前(15年度)の548 件に比べて約2.6倍も増えている。

   被害者の半数近くを10~20歳代の若者が占めるのが特徴で、30歳代以上の世代よりも、普段からフリマサイトやネットオークションを利用している分、騙されやすいようだ。

転売ビジネスの流れ(国民生活センター作成)
転売ビジネスの流れ(国民生活センター作成)

   その代表的な手口を紹介すると――。

【事例1】返金保証もあると言われて高額なサポート契約をしたが、商品は売れず返金もされない
「安く仕入れた商品をフリマサイトで、高値で転売する」という副業を紹介する事業者を検索で見つけ、1万円でガイドブックを購入した。事業者から電話があり「この副業にサポートがついている50万円のコースがある」「万が一、儲からなくても返金保証もある」と説明され、50万円を支払った。サポート通りにフリマサイトに商品を出品したが、買い手がつかず利益が出ないまま仕入れ費用だけがかさんでいる。事業者に返金保証について問い合わせたが、「あなたは返金保証の対象ではない」と言われた。返金保証には、指定商品の販売をすること、フリマサイトで150人以上からフォローされていることなどが条件で実現できそうにない。返金してほしい。(2020 年6月、20歳代女性)

【事例2】「誰でも稼げる」セミナーをきっかけに高額契約したが、作業が難しすぎてできない
「誰でも稼げる」セミナーをインターネットで知り、参加した。海外の通販サイトで商品を選び、日本のクラウドファンディングのサイトで紹介・転売する仕組みだ。海外の通販サイトで便利そうな工具用品を見つけたので、セミナーの講師に見せると、「この商品で300万円は儲かる」と言われた。その気になり、もっと儲かる方法を教えてもらう130万円のスキル向上指導コースを契約した。「先に日本のクラウドファンディングのサイトに売れそうな商品を出品し、売れてから海外サイトで実際に商品を仕入れる」と説明され、やってみたが数万円しか売れなかった。商品を日本で独占販売できるよう海外事業者に英語でメールを何百件も送るなどの作業が多く、難しくてできない。簡単には稼げないので解約したい。(2020 年7月、40 歳代男性)

【事例3】仕入サイトの商品の在庫が少なく、広告にうたうほど稼げない
SNS で知り合った人から副業を紹介された。事業者の広告を見ると「好きな時間にできる」「月2~3万円の収入」「在庫を持たずに転売で差益を稼げる」という内容だった。電話で聞くと、「仕入れサイトで商品を選び、フリマサイトに出品し買い手がついたら、仕入れサイトから商品を配送するので無在庫で転売できる」との説明だった。毎月5000円の会費が必要とのことだった。契約後、仕入れサイトで数点商品を選び、フリマサイトに出品したが売れない。そもそも仕入れサイトに在庫がない商品が多く、選択肢が少ないので月2~3万円は難しい。1年分の会費6万円を支払うよう請求されている。(2020年7月、20歳代女性)

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