2024年 4月 20日 (土)

あいつだけは許さない!? メーガン妃の「いじめ隠蔽」はなぜ「内部告発」されたのか?(井津川倫子)

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   英タイムズ紙が放った「メーガン妃 いじめ隠蔽」疑惑が波紋を広げています。タイムズ紙と言えば英国を代表する老舗メディアですが、絶妙なタイミングで放たれた「内部告発スクープ」に、当の英王室がまさかの行動に出るなど、想像を超えた展開が繰り広げられています。

   先日、待望の第二子妊娠を公表したばかりのメーガン妃ですが、お騒がせ度は増すばかり。英王室との関係は修復可能ラインをとっくに超えてしまっているようです。

  • 「メーガン妃 いじめ隠蔽」疑惑で英国王室が調査に動く!?(写真は、ロンドンのビッグ・ベン)
    「メーガン妃 いじめ隠蔽」疑惑で英国王室が調査に動く!?(写真は、ロンドンのビッグ・ベン)
  • 「メーガン妃 いじめ隠蔽」疑惑で英国王室が調査に動く!?(写真は、ロンドンのビッグ・ベン)

メーガン妃のせいで、ケンジントン宮殿は大混乱だった

   それにしても、今回のタイムズ紙の記事は、英国メディアの底力を見せつけるような見事なスクープです。イギリス王室から離脱したメーガン妃が、当時のスタッフをいじめて、2人を退職に追い込んでいたという衝撃的なニュースが報じられるやいなや、瞬く間に世界中に拡散されました。

Meghan accused of 'bullying royal staff'
(メーガン妃が「王室職員いじめ」で非難されている)

   記事によると、メーガン妃のいじめが原因でスタッフが退職に追い込まれただけでなく、状況を見かねた別のスタッフが事情を王室上層部に報告しようとしたところ、夫であるハリー王子から「ことを荒立てないで欲しい」と懇願されてしまったとのこと。

   メーガン妃のいじめが原因で、当時のハリー王子夫妻の周辺は「turmoil」(混乱状態)だったそうですが、王室上層部も「見て見ぬ振りをしていた」と、報じられています。

   タイムズ紙の記事は、王室「元スタッフ」による「内部告発」がネタ元ですが、これに対してバッキンガム宮殿(英王室)が、驚きの声明を発表しました。なんと、英王室自ら、当時の「いじめ隠蔽疑惑」を調査するというのです!

Buckingham Palace to investigate allegations that Meghan bullied UK staff
(バッキンガム宮殿は、メーガン妃が王室スタッフをいじめていたという疑惑を調査する:米CNN)
investigate allegations:疑惑を調査する

   これまで何度も話題にしてきましたが、英王室は海外メディア、とりわけ英メディアの格好の標的となってきました。信憑性については「玉石混合」ですが、かなり自由に王室ネタを報じるメディアに対して、比較的「無反応」を装ってきたのが英王室の「伝統芸」でした。

   ところが今回ばかりは様子が違っています。タイムズ紙の記事に対して英王室が早々に「いじめ疑惑を調査する」と宣言したから、さあ、大変! 「なぜ、今回に限って王室はスルーしないのか?」「いじめは本当だったと認めたのか?」といった臆測が広がっています。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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