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いよいよ、オジさんも「ギグワーク」でキャリアを構築する時代【ひろ子ママの教訓 その69】

   きょうは、50代のSさんです。

「現在、飲食業界に勤務していますが、このコロナ禍で、大きく影響を受けています。出勤日数も減っているので社員といえども、給料が減っています。そこで給料の補填をしようと、空いている時間に流行りのギグワーク、配達代行をやってみましたが、この歳で夏の暑さは結構つらいですし、雨の日は大変ですし......。長く続けるのは難しいなと思いました」
  • 悩んでないで! オジさんも「ギグワーク」してみては?(写真はイメージ)
    悩んでないで! オジさんも「ギグワーク」してみては?(写真はイメージ)
  • 悩んでないで! オジさんも「ギグワーク」してみては?(写真はイメージ)

オジさんだってギグワークできる!

   「ギグワーク」とは英語のgig(ギグ)とwork(ワーク)を合わせた造語です。スキマ時間に行うことができる「単発」の仕事として、耳にする機会も増えたでしょう。なんと、このコロナ禍をきっかけに、日本国内で100万人も増えているそうで、流行りの働き方です。

   コロナ禍で、Sさんのように勤務時間が減って、お給料が減った分を補おうと、また一方で会社の副業解禁の流れが後押ししてギグワークを始める方も増えていますね。そして、なかには「体力的にきつかった」という仕事もあるでしょう。

   でも、始めようと思ったら、仕事はネットで検索できますし、オンラインで採用面談もできますし、ホント便利な時代です。Sさんだってギグワークをスタートさせましたもんね。おじさんだってギグワークできてしまうんです。

   でも、Sさん。実際にギグワークを始めてみて、どう感じますか?

「簡単に仕事を探せるのはすごいと思います。ただ、この仕事が今後のキャリアに何かプラスになるか? と考えたら、想像ができません。一時的なつなぎの仕事だったら、お金のためだと割り切れますが、この先、通常の勤務にいつ戻るかもわからないので、仕事内容も考えていかないといけないかなと思います」(Sさん)

   なるほど。まず、Sさんは今のところは本業が優先なので、体力的にも気持ち的にも無理しないようにしたほうがいいようですね。

オジさんもいろんな働き方を試してみるべき

   今回のように、お給料の補填ということもあると思いますが、始める目的や目標を持ったほうがいいかもしれませんね。せっかくスキマ時間を使うのですから、目的がないともったいないです。単発のお仕事ではあるものの、何か経験にプラスしたいという目的があるのなら、仕事の内容ももっと探すべきです。たとえばSさんの場合、飲食業界が長いので、接客や業務マニュアルの監修、サポートなどもできそうではありませんか?

   もちろん、これまでにやったことがない仕事に挑戦してみるのも、いいと思います。50代から未経験で社員の採用は難しくても、ギグワークなら採用ってこともあるかもしれません。

   副業解禁といわれながらも、副業を始めている人は、まだまだ少数派だと思います。これからの時代、働き方がさらに多様化していくので、Sさんも思い切って先取りで新しい働き方を模索してみてはいかがでしょうか。いろんな働き方は、いくつになっても試してみるべきだと思います。

   オンラインの料理教室もコロナ禍ですごく流行っていますし、Sさんのスキルを活かした仕事を探したら、たくさん出てきそうです。Sさんが「フツウにできること」に価値がたくさん詰まっていると思います。他の方がどんなスキルを提供しているのか、リサーチしてみてもいいですね。

ガッツポーズ

   飲食業はコロナ禍で厳しいからと他の業界に目を向けるというのも一つの方法ですが、Sさんのこれまでの30年近い飲食業経験を活かして、スキルを棚卸ししてみてはいかがでしょうか。

   ただ、ずうっと同じ業界にいるので、頭も硬くなっているかもしれません。そこで、思い切って、キャリア業界のプロにスキルの棚卸しを手伝ってもらうのもアリかと思います。

   Sさんには、きっと誰かにとって「価値がある」スキルがたくさんありますよ。(ひろ子ママ)