「数独お父さん」が極める難問数独サイト【数独人に会うvol.2 前編】

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   世の中の数独好きな方に話を聞き、数独力を養おうというこの企画。

   2回目は、今、ネット上で話題の難問数独の専門サイト「danboko.net」の運営者にお話を聞きます。前編はJ-CAST数独ポータル編集部がサイトを立ち上げたきっかけなどを伺い、後編は日本数独協会の佐貫理事がマニアックなプログラミングの世界について話を聞きました。

   難問数独の専門サイト「danboko.net」は、2017年5月にオープン。問題の難易度は中・上級者向けのレベル2~8と、上級者向けで最初の1文字もなかなかわからないレベル「?」と、最上級者向けのレベル9があり、毎日、新しい問題が公開されています。

難問数独の専門サイト「danboko.net」
難問数独の専門サイト「danboko.net

   難問数独サイトがネット上で話題になったきっかけは、サイト運営者の息子さんが「親父の作った数独サイト、誰かやってくれ」とツイッターでつぶやいたことからでした。

   このつぶやきは、2万件近くも「いいね」で拡散、それまでサイトには運営者とその家族しかアクセスしていなかったのが、今では1日平均2000人もの数独ファンが訪れるようになったのです。

   運営者の男性は本名非公開。ここでは仮に「数独お父さん」と呼ばせていただきます。

妻から渡された新聞の数独にはまった

   J-CAST そもそも、数独を始めたのはいつごろからでしょうか。

   数独お父さん 10年くらい前に妻から「面白いからやってみて」と新聞に載っていた数独を渡されたことがきっかけでした。ルールも妻に教えてもらいましたが、最初の1回ではまってしまいました。妻に感謝です。

   J-CAST ご自分で問題を作ろうと思ったきっかけは?

   数独お父さん 数独を解いていくうちに、既存の問題では満足できなくなってきたからです。もともと仕事でプログラミングの知識がありましたので、乱数と複雑な計算式を組み合わせれば良質な問題が作成できるだろうと確信めいたものを持っていました。

   J-CAST そして、息子さんの使っていた部屋をサーバールームにして、プログラミングを始められたのですね。

   数独お父さん そうなんです。最初は自分で楽しむために作っていたのですが、家族が「面白いよ」と言ってくれたことがきっかけで、それならば問題を公開してみようかと2016年から別サイトで試験的に運営していました。現在のサイトは、2017年5月に開設したものです。

完全に理詰めで考えられる

画像はイメージ
画像はイメージ

   J-CAST 今回、サイトが注目されるきっかけを作った息子さんはどう思っていらっしゃるのか、コメントをいただきました。

2年ほど前から、帰省するたび、自分の部屋に謎のプログラミングの書籍がどんどん増えていくのをみて驚いていました。それだけ熱意をもって取り組んでいることだから、たくさんの人がアクセスして遊んでいただけるようになって良かったです。親父のことは、定年退職してからやることがなくて急に老け込んだらどうしようかと心配していましたが、むしろ頭を使って若返ってきたような気がします(笑)。

   数独お父さん あえて、これまで聞いたことがなかったのですが、こんな風に思ってくれていたとは、嬉しいですね。

   J-CAST 息子さんのコメントからは、家族も驚くほど熱心に取り組んでいらっしゃる様子が伝わってきますが、問題を作る上でのこだわりはありますか?

   数独お父さん ズバリ、完全に理詰めで考えられ、仮置き(仮定法)なしで解けることです。解けたかな、と思ったのに、実はまだまだ謎が残っていて、「あれ、こいつは難しいぞ」と思うような問題にぶつかった時、仮置きなしで解けると爽快感があります。サイトにもそのような味わいがある問題を公開するようにしています。

問題の感想をメールでいただくのも楽しみ

   J-CAST 多くの数独ファンがサイトに訪れる魅力は、数独お父さんのこだわりの作問にありそうですね。訪問者との交流はありますか?

   数独お父さん 見知らぬ方から問題を解いた感想をメールでいただくことがあります。それもひとつの楽しみです。中でも忘れられないのは、「7問中、6番目までは期待通りの難問だったのに7番目が簡単すぎてガッカリした。これは何かの間違いでしょうか」という失望のメールが届いたことです。メールの送り主は、それまでにも難問の解答法などをメールで指導してくれた数独の達人だったのですが、期待を裏切って申し訳なかったと思う反面、自分が作った問題を楽しみにしてくれている人がいるという喜びも感じました。

   J-CAST 最後に、数独お父さんが思う数独の魅力を教えてください。

   数独お父さん まずは単純に楽しいです。どんなに難しい問題でも、頑張れば必ず解けるのがいい。そして仮置きなしで解けたときの爽快感がたまりません。時折、ネット上で「時間かけて数独を解いて何になる?」という書き込みを見ますが、その度に、確かに一理あるかもしれない。でも違う考え方もあるのでは? と思います。私は落語を聞くのも趣味の一つですが、数独も落語も楽しい時間を過ごしてストレスを解消できればそれで良いと思っています。
(後編につづく)

   <編集後記>
息子さんのツイッターへの投稿がきっかけで、一夜にして注目を集めた数独サイト。
運営者である「数独お父さん」がプログラミング技術から生み出した問題は、娘さんや義理の娘(息子の妻)さんにも好評でだそうで、数独がつなぐあたたかい輪が感じられました。
数独超初心者の記者には、「やや簡単」といわれた中級者向けの「今日の7題」は難しかったですが、「解けたときの爽快感」を味わえるまで挑戦してみたいと思います!
数独お父さんは、今日もサイトを訪れてくれる人のために、そして自分自身も数独を楽しむために、新しい問題作りに取り組んでいます。ぜひ、みなさんもサイトを訪問してみてください。


   プロフィール

通称:数独お父さん
会社員時代にプログラマーとして活躍。定年退職後、自宅で数独問題をつくるプログラミングを構築。2017年5月に難問数独専門サイトdanboko.netを開設し、毎日新しい問題を作り公開している。18年6月に息子さんがツイッターに投稿しサイトを紹介したことがきっかけで話題となり、現在、サイトには1日に約2000人が訪れるようになった。

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