「戦略を考えてトライしてみたら、うまくいった」 地道に練習を重ねた新チャンピオンに聞く【数独人に会うvol.5】

数独を始めたのは小学生から。大学でパズル同好会に入ってから世界が広がった

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   J-CAST いつから数独やパズルを始めたのでしょうか。

   遠藤 小学1年生くらいからです。はっきりとは覚えていませんが、新聞や雑誌に載っていた数独の問題を誰に勧められたわけでもなく、なんとなく面白そうだなと思って解いてみたのが最初だと思います。6年生の時に「ニコリ」の存在を知ってからは、親に本を買ってもらうようになりました。『数独通信』は創刊号も持っていますよ。

   J-CAST 小学生のときからずっと飽きずに続けてこられたのは、なぜだと思いますか?

   遠藤 解いた後の達成感があって、また数字が埋まっていくのが楽しかった。解き終えたら次にいこうと、満足するまで何問でもやっていましたね。それに解いている途中の経過も面白い。小学生のときには、イージーレベルからちょっと上くらいの問題を解いていたと思います。

   J-CAST そういうときに、難しい問題がきたらイヤになったりしない?

   遠藤 途中で投げ出したりはせず、割とできるまでトコトンやるタイプかもしれません。子どものころは難しい問題がきたら、何時間かかっても解けるまで向き合っていましたね。中学2年生のころには問題を作ることにもチャレンジしました。試しに雑誌に投稿したら採用されて嬉しかったのを覚えています。高校生まではひとりでコツコツと楽しんでいました。

   J-CAST 問題を解くのが楽しい人、作るのが楽しい人、楽しみ方はそれぞれですが、遠藤さんはどちら派ですか?

   遠藤 私は両方楽しいタイプです。問題を作る時には紙に書いたり、パソコンを使ったりその時に応じて使い分けています。ときには、海外の大会の作問チェックなどボランティアで手伝うこともあります。

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   J-CAST 大学生になって「パズル同好会」に入られたそうですね。それがきっかけで、世界大会への道が開けたのでしょうか。

   遠藤 そうなんです。一気に世界が広がりました。パズル同好会は高校生や社会人も交じって活動していました。私が入ったばかりの当時、メンバーは20人くらいで、自作の問題を持ち寄って解き合ったり、学園祭用にみんなでオリジナルの問題を考えたりと自由に楽しんでいましたね。

   J-CAST WSC2018年大会チャンピオンの森西亨太(こうた)さんは、パズル同好会時代の先輩にあたるとか。今回は先輩を超えての優勝でしたね。

   遠藤 森西さんには、パズルや数独に競技大会があることを教えていただき、世界を広げてもらいました。そこからWSCやWPCをめざすようになりました。世界中に知り合いも増えて、さらに楽しみが深まりハマってしまいましたね。
 今回はたまたま優勝できたけど、実力が上回ったとは思っていません。森西さんは、何年も好成績を残し続けている強者。いまでも解き方など教わることもありますから、また一緒に世界大会にチャレンジしたいです。

   J-CAST 数独、パズルの魅力はどこにあると思われますか。

   遠藤 5年前、10年前から比べると問題の質が上がっていて、解く度に新しい発見や驚きがある。それに、一緒に楽しめる仲間がいるのが一番の支えになっていると思います。

   J-CAST 次の目標を教えてください。

   遠藤 まだ成長過程だと思っているので、これからも歩みを止めずに行きたいです。次の大会の個人戦では、シード権があるので日本国内の予選は免除されます。だから恥ずかしくない成績は残したいです。また、団体戦でもチーム一丸となって連覇をめざしたいと思っています。

   J-CAST ほかにもチャレンジしてみたいことはありますか。

   遠藤 自分の世界を広げてもらって、お世話になった分、逆にお返しをしたい。数独の楽しさももっと多くの人に伝える活動を何かはじめたいと思っています。

   J-CAST もしかしたら、YouTubeで楽しさを伝えるなんてことも?

   遠藤 できたら面白いかもしれませんね。あとは、パズル競技の存在や楽しさを多くの人に知ってもらいたい。ハードルが高いと思われるかもしれませんが、飛び込んでみると意外と自分のペースで楽しめたりもする。こういう世界があることを知ってもらうきっかけづくりができればと思っています。

   編集後記
パズルや数独を通じて、人生が変わったという遠藤さん。前チャンピオンの森西さんとも旧知の仲で、お互いに尊重し合いながら選手として日本チームを引っ張っている様子を感じました。パズル作家としても活躍している遠藤さんと森西さんの共著『ナンプレ&パズルの世界チャンピオンからの挑戦状 ~王者が考えた100のパズル~』(実業之日本社)もぜひチェックしてください。


遠藤憲(えんどう けん)

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1993年生まれ、愛知県出身。小学生のころからパズルをはじめ、2011年に森西さんらの紹介をきっかけにパズル競技の世界へ。作問にも明るく、パズル作家として大会に問題を提供するなどの活動も行っている。

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