「時間があれば飽きるまでやっていたい」 数独実力テスト1級合格の小学6年生【数独人に会うvol.7】

   自宅で気軽に数独の腕試しができる「数独実力テスト」をご存じですか。日本数独協会が年に一度行っているテスト(※)で、初級から上級まで3つのコースがあり正解数によって級位が認定されます。
※2020年の「数独実力テスト」は12月10日まで受け付けています。

   今回、J-CASTの数独ポータル編集部が取材したのは、2020年度の「数独実力テスト」上級コース1級に11歳1か月という史上最年少で合格した、ののかさん(小学6年生)。取材当日は、新型コロナウイルスの影響で学校は休校中。お母様も一緒にリモートでのインタビューに答えてくれました。

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 ののかさん

4歳で祖父から数独の楽しさを教わった

   J-CAST まずは、1級合格、おめでとうございます。今のお気持ちをお聞かせください。

   ののか ありがとうございます。「数独実力テスト」は2度目のチャレンジでした。今回、合格することができて、とてもうれしいです。

   J-CAST 最初に「数独実力テスト」を受けようと思ったきっかけは?

   ののか 4歳から数独を始めて、10歳になった去年、何か記念にできることはないかと、お母さんが探してくれました。テストを受けてみたら、3問あって、1問目は10分くらいで解けました。うれしくなって、見直さないで提出したら一番簡単だった1問目だけミスをしていて合格できず、くやしかった。2問目、3問目はそれぞれ30分かかったので難しい問題なんだなと思って、ちゃんと見直しをしたんです。

   J-CAST 「数独実力テスト」の上級コースは全3問で制限時間は120分。レベルはニコリ社さんの本でいうと星マークが7~9の難問ぞろいです。それを70分で!? 1問目はミスしてしまったとはいえ、早いですね!

   ののか 私は、"早解き"が得意なんですが、30分かかる問題を初めて解きました。去年のテストで失敗してからは問題を解いたあとに、きちんと見直すようになりました。

   J-CAST 普段、どんな数独の問題を解いているんですか?

   ののか 懸賞つきの雑誌に載っている問題や、ニコリさんの『難関数独』をやっています。

   J-CAST レベルが高い! 4歳で数独を始めたきっかけを教えてください。

   ののか 幼稚園に通っていたとき、毎週水曜日はおじいちゃんかおばあちゃんがお迎えに来てくれる日でした。一緒にご飯を食べたあと、おじいちゃんはいつもベッドでテレビを観ながら数独を解いていました。私はその隣でのんびりするのが好きだったので、そのときに教えてもらったんです。

   当時のことをお母様に詳しく伺うと、5歳のときには雑誌に載っている初級レベルの問題は楽々解けていたとか。早くも「才能アリ!」なエピソードですが、お母様いわく「ただ楽しんでいるという感じで。自分は数独をした事がなかったので、我が子のすごさにあまりピンと来ていませんでした(笑)」とのこと。
 おじい様は残念ながら2年前に亡くなったそうですが、病院のベッドでも解き方を教わりながら一緒に難問にも取り組んでいたそうです。

どんどん数字が埋まっていくのが楽しい!

   J-CAST 数独を楽しいと思える瞬間は?

   ののか おじいちゃんが教えてくれた方法を使って解いていくと、連続してどんどん数字が埋まって早く解けるから楽しいです。そして解き終わると気持ちがスッキリして、またやりたいと思う。1日にどのくらい解いたかは数えたことはないけれど、時間があれば飽きるまでやっていたいです。

   J-CAST その早く解ける方法とは?

   ののか 雑誌に載っている「○○式」、「○○法」とか名前の付いた解き方とはどれも違っていて、説明するのは難しい......。いろんなやり方があるのは知っているけど、私にはおじいちゃんの方法を使ったほうが簡単に早く解けます。

   J-CAST たとえば、問題を解くときに最初に見るところは?

   ののか まず、どの数字がどのくらいマスに入っているかに注目します。たとえば、上から3列目までで、その3列の中で2列同じ数字が入っている場所を探して、そこから解き始めたりします。

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   J-CAST どんな時に数独を楽しんでいますか?

   ののか テレビを見ている合間だったり、習い事の行き帰りの車の中や電車での移動中だったりします。

   J-CAST 静かなところで集中してやるほうが、早く解けそうかなとも思いますが......。

   ののか 逆に静かな場所だと、少しだけ次に書く数字が思いつかなかったり、詰まったりすることがあって。楽しみながら解くには今のスタイルがいいかなと思っています。

   J-CAST 好きな数独の問題はありますか?

   ののか 雑誌や本の中から、その日の気分で解く問題を決めているんですが、最近のお気に入りは、いくつもの数独が少しずつ重なっている"ジャンボナンプレ"です。

   J-CAST 難しい問題にあたって、「もうムリ!」と降参したことは?

   ののか つまずいたら本を閉じてテレビ観たりして休憩して、問題のことを忘れてから再開します。端のほうから1列ずつ、まだ入っていない数字を確認して解き進められるヒントがないかを探すんです。今まで一度だけ「もうお手上げかも」と思った問題がありましたが、次の日に気分を変えてチャレンジしたら解けた。いつも途中で投げ出さないで、最後までやりきりたいと思っています。

   お母様から見ると、数独を純粋に楽しんでいるからこそ気楽に再挑戦できているそう。「寝る前にソファでリラックスしながら問題を解いて、『すっきりした~! おやすみ!』という感じですからね」と普段の様子を話してくださいました。実はおじい様は元々会計士をしていて数字に強く、数独の趣味も含めて「その脳を受け継いだのだと思う」と。ののかさんがもともと持っていた好奇心の強さと何事にも意欲的な姿勢もあって、数独の腕がめきめきと上達していったようです。

算数の計算問題もゲーム感覚。いずれ数独の大会にも挑戦したい

   J-CAST 休校中は、家ですごす時間がたっぷりあったと思いますが、数独を楽しんでいますか?

   ののか はい。合間に算数の計算ワークもしています。算数は好きな教科で、計算問題を解きまくることも楽しいんです。

   J-CAST ののかさんにとっては、算数の計算もゲーム感覚なのですね。ほかに好きな教科はありますか?

   ののか 理科です。学校で実験したり、人体のしくみを知ったりするのがおもしろいです。

   J-CAST はっきりと理系ですね。将来の夢はお医者さんとか?

   ののか 将来は看護師になりたい。病院で働く姿を間近に見て、大変そうだけど、その分やりがいのある仕事だと思いました。

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   J-CAST 学校のお友だちと数独で遊ぶこともありますか?

   ののか 友だちは、数独のことをそこまで知っている子はいないんです。いつか友だちと一緒に数独ができたらいいなと思います。

   J-CAST 数独は世界中で楽しまれていて、とくに中国では子どもたちの間でも数独ブームが起こっています。早く正確に解くことを競う世界大会も行われています。チャレンジしてみたいですか?

   ののか はい! 小学生や中学生の数独大会があったら、まずはそこから挑戦してみたいです。

   J-CAST これからも楽しんで数独を続けていってください!

   ののか もっともっといろんな解き方を覚えたいです。一番近い目標は、「数独実力テスト」の1級合格者だけが受けられる「スーパー数独テスト」に挑戦して、高得点をねらうことです。

   <編集後記>
 慣れないリモートでの取材にも、ハキハキと答えてくれたののかさん。学校では班長役も買って出るしっかり者だそう。体を動かすことも大好きで、4歳からクラシックバレエを習い、教室で会う先輩たちのがんばっている姿にも刺激を受けているそうです。
 今、家族の中で数独をするのはほかにお父様だけで、時々一緒に「早解き対決」をして遊ぶとか。数独と同じ感覚で、パズルゲームも好きで、そのほかにいまハマっているのは大人気マンガ『鬼滅の刃(きめつのやいば)』。楽しいこと、好きなことを話してくれる笑顔がとても素敵でした。


ののかさん

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2009年、埼玉県生まれ。4歳のときに祖父から数独を教わり、楽しさに目覚める。それ以来、懸賞つきの雑誌や本でコツコツと数独を楽しむ日々を送る。10歳のとき、日本数独協会が主催する「数独実力テスト」の1級に初挑戦するも一番簡単な問題でミスをして、くやしい思いをする。翌2020年にリベンジして、みごと11歳1か月で1級に合格した。