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新ゆるキャラ「あなどれくん」 市制50周年で「町田」もえる

   世間は夏休みシーズン。海外旅行は金と時間がかかるから、どこか近くの街にでも行こうか。でも人ごみは嫌だ。なんて声が、聞こえてきそうだ。では、東京近郊に住んでいる人だったら、それなりに発達しているが混雑はしない街「町田」に行ってみてはどうだろうか。仮にも一部で「西の渋谷」と呼ばれている町田。市が誕生してから50周年ということで、町田らしくささやかに盛り上がっている。

奈良が「せんとくん」なら、町田は「あなどれくん」だ

シンボルマークのあなどれくん
シンボルマークのあなどれくん

あなどれくんからもじった「あなどれ~ぬ」
あなどれくんからもじった「あなどれ~ぬ」

   ニヤリと笑う、つかみどころのないシュールなキャラクター。その正体は、町田市の「市制50周年記念事業」のシンボルマークだ。

   2008年は、町田市が誕生してから50周年という節目の年。市では、「市制50周年記念事業」を「町田ブランド」構築の出発点と位置付け、さまざまなイベントを行っている。

   記念事業のキャッチフレーズは「あなどれません。町田」。それを象徴するシンボルマークを全国から公募したところ358点の応募があり、この"ニヤリと笑う黄色の顔"が頂点に輝いた。正式名称はないが、通称「あなどれくん」と呼ばれている。

   町田市の記念事業実行委員会スタッフによると、奈良の「せんとくん」と同様、このシュールなキャラクターにも賛否それぞれの声が寄せられているという。

「若い人には受け入れられていますが、中高年の人からはふざけているのかという声もあります。でも、注目されないよりは、インパクトがあるほうがいいんです」

   応募作品にはほかにも優れたものがあったが、市制50周年記念事業のコンセプトをよく表しているとして、最優秀賞に選ばれた。

町田のあなどれないお菓子「あなどれ~ぬ」

「るるぶ」の「町田市版」
「るるぶ」の「町田市版」

   ただシンボルマークを作っただけではない。町田市は50周年の記念グッズにも力を入れている。たとえば「あなどれ~ぬ」という名のお菓子。シンボルマークの「あなどれくん」とマドレーヌをかけているのは言うまでもない。ほかにもボールペンや携帯画面クリーナーなど、気軽に買えるものが揃っている。

「卓上のミニのぼり旗は、当初は市役所などのカウンターにおいてあるものだったんですが、市民から欲しいという声が多数寄せられたため、商品化しました。現時点で67本ほど売れています」

   また、JTBパブリッシングからは、旅行情報誌「るるぶ」の「町田市版」が2008年7月18日に発売された。これまでの「るるぶ」の常識を破り、「町田市」というごく狭い地域を取り上げた点に特徴がある。

   50周年にちなみ、町田の様々な魅力を収めたガイドブックを作ることを企画した市が出版社に持ちかけた。これまでにも町田近郊エリアも含めた類書は出ているが、町田市のみに絞ったガイドブックは「るるぶ町田市」が初めてとなるという。

「宝の地図」をもって町田へ行こう

「宝探しゲーム」
「宝探しゲーム」の特設サイト

   さらに、7月19日から10月5日まで、町田市では地図を使った「宝探しゲーム」が開催中だ。 市内の見どころをめぐるって隠された5つの宝物を探すという趣向。「宝」を3つ以上発見した人全員に、参加賞として「あなどれくんグッズ」が贈られる。5つ全部発見した人には、抽選で旅行券5万円や東京ディズニーリゾートペアチケットなどが当たる。

   ゲームには、市役所など配布される「宝の地図」があれば、誰でもタダで参加できる。この地図は町田市のサイトからもダウンロードできるので、町田に行くときは持参すると新たな発見があるかもしれない。。