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「前代未聞」 赤の他人100人に「ごはん」をおごるサービス出現

サイトのトップ画面。今後どのようなレポートが掲載されるのだろうか
サイトのトップ画面。今後どのようなレポートが掲載されるのだろうか

   ハラペコな人なら誰でも、ごはんおごりますーーそんな仰天サービスが今、ネットを中心に大きな話題を呼んでいる。

   サービスの名前は「おごるTV」。

「ちょっと元気が出るごはんメディア」の制作の一環

   2009年3月9日から提供開始予定で「世界の人々にもっと未知なる体験を設計すること」を理念に、webサイトのクリエイティブディレクションなどを手がけるレベルQが仕掛け役だ。

   そもそもこの「おごるTV」は、「ちょっと元気が出るごはんメディア」の制作の一環として用意された企画。

   同メディアは「おいしいものの紹介」を目的としており、「個人ブログのひとまわり上」くらいの規模での展開を考えているという。

   サイトでは現在、「顔写真が掲載可能」「食事中の会話を公開可能」という2つの条件を前提のもと、年齢・職業・性別などは問わず、応募をつのっている。

   「おごる」際のルールは以下の4つ。

1、食事はランチでもディナーでも構わないが、選べるメニューは1つ。
2、お酒はNG。
3、一度掲載されたお店は再訪問不可。
4、場所は国内で、お店までの交通費は自己負担。場所は日本全国どこでもOKで、レベルQのスタッフ3人が直接出向き、週に1~2人、合計100人をめどにごはんをおごっていく。

サービスが話題になれば宣伝につながる

   面白いことは間違いないが、いったいこの企画の意図は何なのか? 担当者のトミモトリエさんに話を聞いてみた。

   ――会社にとっての利益をどう計算しているのか

   トミモトさん 「今回は自社方針の一環として、ありふれていないサービス提供を狙い企画しました。このサービスで直接的な利益を見込むということはありません。お店に行くまでの交通費や食事代などは全て会社の経費で落とします。会社にとって何かいいことがあるとすれば、このサービスが話題になれば結果的に宣伝につながる、ぐらいでしょうか」

   ――詳しい内容が分からず不安に思う人もいるのでは?

   トミモトさん 「確かに、今は告知しかしていない段階です。詳しい内容は9日以降、スタッフの紹介を兼ねた1回目の取材レポートをサイトにアップしますので、そちらを参照していただければと思います」

   ――食事のときに話す内容などは決まっているのか?

   トミモトさん 「特にはありません。おごる当日は3名のスタッフのうち1~2名が出向くので、自然と話をする感じになります」

   現在、同社には申し込みが殺到している状態で、その数は半日で約100件にものぼるという。その中から絞り込む基準は第一に「人」。住所などは重視せず、おごられたい理由にかけられた意気込みを見ていく。また、お店の希望についても、過去のジャンルとの重複やスタッフの好みとの兼ね合いで決まるそうだ。

   不況著しい昨今だけにありがたい話だが、それにしても、不思議なサービスである。