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「芦屋モノリス」、兵庫県の景観形成重要建造物に指定

「芦屋モノリス」の外観
「芦屋モノリス」の外観

   ノバレーゼ(東京・港区)が運営する婚礼施設兼レストランの洋館「芦屋モノリス」(兵庫・芦屋市)が2011年3月29日、今年度の兵庫県景観形成重要建造物に指定された。

   同洋館は1929年に旧逓(てい)信省の電報電話局として建築されたもので、81年まで電話交換業務を行っていた。その後の阪神大震災にも耐え、街のシンボルとして愛されてきたが、1999年にNTT芦屋営業所が統廃合でなくなったことを受けて2003年に閉鎖。そして2005年2月、外観はそのままにフランス料理レストラン(平日)と婚礼施設(土日祝日)としてオープンした。

   当時流行したレトロモダンなネオ・ルネッサンス形式の外観には、旧帝国ホテルなどを設計した建築家フランク・ロイド・ライトの影響が伺える。また、外壁にはレンガに似たスクラッチタイルを使っているほか、アーチ状の5本の柱や所々にある獅子の頭部や紋章などのレリーフ装飾が重厚な雰囲気を醸し出している。

 

   ちなみに、ロングライフビル推進協会が主催する、優れた保全や改修を行って建築物の長寿命化に成功した建物を表彰する第20回「BELCA賞(ロングライフ部門)」も受賞した。