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コスプレメンバーをウェブで募集 千葉・埼玉からも集まる「薄桜鬼」

   11月26日、27日は、日光江戸村にとって画期的な日であった。(株)音羽出版『コスBON』Fantasy主催のイベントに参加したコスプレイヤーは、なんと150人。東京から100キロの会場は、コスプレイヤーの姿で溢れていた。

写真集を出版する猛者も

なり切ってます、「薄桜鬼」
なり切ってます、「薄桜鬼」

   その中で目立ったのは「薄桜鬼」のグループ。ある7人グループの「薄桜鬼」は迫力たっぷり、よくぞ揃ったと感心していたら、彼らは今日初めて会った人たちがほとんど。つまりウエブで「合わせ」という告示をしてメンバーを募集して、日光江戸村に結集して撮影を楽しむ。メンバーたちは東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県とそれぞれ違う。

   それにしても「薄桜鬼」の人気は、江戸村では絶大だ。土方歳三、沖田総司、斉藤一、原田佐之助、藤堂平助、雪村千鶴などのメンバーがロケーションを探して撮影に熱中していた。この人気の背景には、最近DVDが発売されたことに加えてCDも発売され、書籍の売れ行きも好調。さらに「薄桜鬼」のイベントが盛んに行われているため、人気が復活したようだ。参加者の中には、何度も江戸村で撮影して、写真集を出版する猛者も存在する。

   そしてこの夏から目立つのは「忍たま乱太郎」人気。これまた「合わせ」で集合したコスプレイヤーたちが見事なチームワークを見せている。この人気の裏には子役の加藤清四郎君主演で今年7月に公開去られた映画「忍たま乱太郎」人気の影響も大きい。

「忍たま乱太郎」人気の影にテレビ

   「忍たま乱太郎」はこれまで一部のコスプレイヤーのにしかすぎなかったが、ここにきての人気爆発の裏には、衣装が購入しやすくなったのに加えて、何よりもテレビ人気が上昇していることも一因している。この冬に向かって最大の成長株になっている。

   そして依然よりもコスプレイヤーの姿が少なくなったとはいえ、「薄桜鬼」に続いてコスプレイヤーが多いのは「銀魂」。2011年4月4日からは、第2期『銀魂』が放送開始されて以来、「銀魂」のコスプレイヤーは途切れることがない。

   そして最近目立つのは「るろうに剣士」の躍進。今年4月に、約9年ぶりに新作アニメが制作されるとの発表があった。また、テレビアニメ15周年を記念して2011年7月27日にコンピレーションCDが発売されている。やはりアニメの影響は大きい。

   そして大がかりな合わせが目立つのは、『戦国BASARA』のコスプレイヤーたち。衣装が派手なだけに日光江戸村の本物の役者たちが圧倒される。7、8人の合わせともなると実に壮観である。

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【プロフィル】肥留間正明(ひるま・まさあき) 埼玉県生まれ、日本大学法学部卒業。作家、芸能評論家、ジャーナリスト、㈱音羽出版社経営。女性自身(光文社)記者として記者生活のスターと、週刊宝石(光文社)、 FLASH(光文社)創刊を担当、“巨乳”という造語を作る。エンターテイメント、歴史ドキュメントを中心に執筆、出版活動を本格的に開始。〈テレビ出演〉『やじうまワイド』(テレビ朝日)、『アッコにおまかせ』(TBS)、『ワイドスクランブル』(テレビ朝日)ほか。〈著作物〉『勝新 役者バカ一代』(音羽出版)、『がん闘ったスターたち』(テレビ朝日)、『ウオンビン 江原道から』(鹿砦社)、『チャン・ドンゴン~ソウルの空から』(音羽出版) 『オレンジレンジ~コザからのメッセージ』(音羽出版)、『龍馬と海』(上・脱藩編)/『龍馬と海』(下・亀山社中編)その他多数