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厚さ20センチのジャンボ油揚げ 江戸時代から続く「新潟名物」

   新潟県長岡市栃尾地区のご当地食品「栃尾の油揚げ」をご存知だろうか? ご当地では「あぶらげ」と呼ばれているという油揚げは、なんと言っても20センチ×6センチ×3センチほどもあるジャンボなサイズが目を引く。

大きさ、味とも日本一

ご飯にもお酒にも相性抜群
ご飯にもお酒にも相性抜群

   油揚げというよりは厚揚げを思わせる大きさだが、栃尾のあぶらげは実際に、厚揚げとよく混同されるという。しかし、別モノだ。厚揚げが「生揚げ」とも呼ばれるように、ナマの豆腐の食感が残っているのに対して、栃尾のあぶらげはあくまでも大きな油揚。なかの豆腐は水気が抜けて、普通の油揚げと同様にサクっとしている。

   もっとも、栃尾のあぶらげは、ただ大きいだけの油揚げではない。栃尾には20軒以上のあぶらげ屋があるというが、いずれも原料の大豆や油を吟味し、低温と高温の二度揚げ、油切りなどの製法も確立されているそうだ。長岡市の公式サイトでは、栃尾のあぶらげを「大きさ・味とも日本一と呼ばれています」と自信満々に紹介している。歴史を紐解けば、250年も前の江戸時代に、栃尾の神社、あるいは市(いち)の出し物として発案されたものだそうだ。

   今回はそんな栃尾のあぶらげを、東京・原宿表参道にある新潟県のアンテナショップ「新潟食楽園」にて買い求めてみた。ほかにネット販売でも入手可能で、東京のスーパーなどでもたまに見かけることがある。

レンジで温めてからトースターで焼く

   さて、栃尾のあぶらげは、ぶ厚いだけあり、真ん中に納豆、チーズ、ネギ味噌などを挟んで食べるのが定番でもあるのだが、写真の「まめ工房ぽっぽ」の「挟み油揚げ ネギみそ」(354円)は、最初からネギ味噌がセットされているので、お惣菜感覚でお手軽に食べられる。

   食べ方は、はじめに電子レンジで数分温めてから、トースターなどで焼く。これをほおばれば、表面はカリッと、なかはさっくりとした食感があって、なにやらうれしくなってくる。味の濃厚なネギみそは、カツオ節の旨味、唐辛子のピリリがアクセントで効いている。これは、ごはんのおかずにも酒のつまみにも相性抜群だ。

   「揚げ物」にはやはりビール――と行きたい向きには、新潟の地ビールもおすすめだ。酒どころ新潟は、日本酒のみならず、地ビールの製造も盛んである。全国初の地ビールである「エチゴビール」や、世界のコンクールで受賞歴豊富な「スワンレイクビール」、「清酒八海山」でおなじみの八海醸造の「八海山泉ビール」などのラベルが食楽園にも置いてあるので、こちらにもつい手が延びてしまいそうだ。


商品名:挟み油揚げ ネギみそ
製造・販売:まめ工房ぽっぽ
サイズ:20センチ×6センチ×3センチ
価格:354円