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「オリンピック」――怪物フェルプスの秘密から東京五輪ボランティアになる秘訣まで

   朝から夜までオリンピックだ。「今朝もメダルラッシュです」とテレビのアナウンサーが笑顔で語りかける。リオジャネイロ五輪が佳境に入っているが、4年後の東京五輪・パラリンピックを控え、選手も応援団も一段と熱が入る。金メダルをいくつ取れるか、若手は頑張っているか。予期せぬドラマも次々生まれる。見るだけでなく、ボランティアに参加したいという人もいるだろう。もっと面白く、もっと詳しく知りたいオリンピックのあれこれを紹介する。

    J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチhttps://books.j-cast.com/)」でも特集記事を公開中。

怪物フェルプスを創った10の方法

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『君もチャンピオンになれる』(著・ボブ・ボウマン、チャールズ・バトラー、訳・中島早苗、1620円、サンマーク出版)

   日本のエース萩野公介も200メートル個人メドレーで大差をつけられた米国の怪物マイケル・フェルプス(31)は、今回のリオ五輪を含め通算23個の金メダルを獲得した。15歳で五輪に出場し、数々の偉業を達成。史上最強スイマーの秘密はどこにあるのか。

   『君もチャンピオンになれる』(著・ボブ・ボウマン、チャールズ・バトラー、訳・中島早苗、1620円、サンマーク出版)は、フェルプスを少年時代から育てあげた伝説のコーチ、ボブ・ボウマン氏が明かす10の「ゴールデン・メソッド」である。長年の経験から培った大きな目標を最短で実現する方法だ。

   その方法とは「ビジョンを描く」「リスクを負う」「毎日努力を欠かさない」「逆風をバネにする」「自信を身につける」――スポーツに限らず、仕事、勉強、芸術、子育てなどあらゆる分野で活用できる。「第2のフェルプス」になることは容易ではないが、それぞれの夢をかなえるための実践書だ。

12歳で五輪出場した日本人選手

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『オリンピックとっておきの話 108』(著・大野益弘、高橋玲美、734円、メディア・パル)

   リオ五輪の最終聖火ランナーのバンデルレイ・デリマさん(46)は2004年アテネ五輪でマラソンに出場、途中までトップで走っていたが、突然乱入した男に妨害された。それでも3位にゴールインし、「金よりも輝く銅メダリスト」と称賛され、いまも伝説のランナーである。それにしても、前代未聞の事件だった。長いオリンピックの歴史の中には考えられないような事件や驚くようなハプニングがある。

   『オリンピックとっておきの話 108』(著・大野益弘、高橋玲美、734円、メディア・パル)は、古代オリンピックから現代まで実際に起きた出来事108件を紹介している。観戦の手引きに、家族や職場の話題づくりに楽しめる。

   例をあげると、「メダリストの中にノーベル賞に輝いた選手がいる」「生き物を殺す競技があった」「選手団がJAPANでなくNIPPONのプラカードで入場行進した」「12歳で出場した日本人選手がいた」などなど。こんなことが本当にあったのかと、びっくりするような話ばかりだ。

メダリストと直接話ができる!?

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『オリンピックボランティアになるための本』(著・市居愛、864円、インプレス)

   「オリンピックは勝つことよりも、参加することに意義がある」。誰でも知っている言葉だが、オリンピックは勝つどころか参加することさえ夢また夢だ。だが、ボランティアとしてなら夢ではない。4年後の東京五輪・パラリンピックに参加してはどうですか。

   『オリンピックボランティアになるための本』(著・市居愛、864円、インプレス)は、ボランティアに参加するためのガイドブックである。「どうしたらボランティアになれるの?」「どんな仕事をするの?」「英語とか、話せなくちゃダメなの?」などイラストを交え、具体的に解説する。

   オリンピックの実務は、ほとんどがボランティアで行われている。大会のロゴの入ったシャツを着て選手を誘導したり、競技を準備したりしている人たちのことだ。主な仕事は、来場者案内、グッズ販売、チケット販売、競技運営補助、大会VIPの接遇、メダルセレモニー、メディア支援などいろいろだ。なかなか大変な面もあるが、選手たちと話をしたり、競技を間近に見たりする特典もある。