J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「マツコの知らない世界」で物議醸した 「サイバークリーン」の実力を検証してみた

   「サイバークリーン」という商品をご存知だろうか。スイス発の掃除用スライムで、パソコンのキーボードや携帯電話、リモコンなどの凸凹やすき間に押し付けてはがせば汚れが取れる。水も洗剤もいらないスグレモノだ。

   この商品が、TBS系の人気番組「マツコの知らない世界」2016年11月29日放送回で紹介されたのだが、ちょっと残念な形で話題になってしまった。

  • この汚れ…サイバークリーンで取れるか?
    この汚れ…サイバークリーンで取れるか?
  • この汚れ…サイバークリーンで取れるか?
  • 左がビフォー、右がアフター。一応言っておくが同じキーボードだ

ビフォー・アフターで別のキーボードが

   サイバークリーンが紹介されたのは、「マツコの知らないスキ間掃除の世界」のコーナーだ。

   1000種類の掃除グッズを試した主婦・藤原千秋さんが、「達成感が味わえるスキ間掃除グッズベスト7」を挙げたのだが、第6位にアイリスオーヤマが販売するサイバークリーンがランクインした。

   番組制作スタッフが実際に使っているというキーボードで効果を試したのだが、マツコ・デラックスさんがサイバークリーンをしっかりと押し付けると、黄色いスライムに黒い汚れがベッタリ。

   「こんなに汚かったキーボードがご覧の通りスッキリ!」とのナレーションが入り、ビフォー・アフターの画像がアップで映し出された。ビフォーは手垢やホコリで白っぽく汚れているが、アフターは黒くピカピカしたキーボードになっていた。

   しかし番組終了後、「ビフォーとアフターで映っているキーボードが違う」と、ツイッターなどで騒ぎに。

   番組公式サイトには、

「視聴者の皆様より『パソコンのキーボードの機種がBeforeとAfterで違っている』とのご指摘を受け確認したところ、ご指摘の通りでした」
「スタジオ収録の際にキーボードの『After』画像を収録できず、後日、別のキーボードを使用して撮影してしまい、編集の際にもその間違いに気づかないまま放送したことが原因です」

との謝罪文が掲載された。

長年汚れを放置したキーボードは...

   残念な形で取り上げられてしまったが、サイバークリーンそのものについては、掃除マニアが感心したグッズとあって、実力は確かなはず。袋入りの「サイバークリーン ZIP-75」を購入し、長年掃除していないままの筆者のキーボードで試してみることにした。

   汚れた部分に押し付けてペリッとはがすと...おお、ホコリがしっかりスライムにくっついている!ほうきで掃くなどして汚れを取ろうとすると、ホコリがゴミとして出てしまうが、これはくっつけて取ってくれるので、その手間がないのがありがたい。

   汚れが目立ってきたらスライムを丸めて伸ばし直し、再び綺麗な面で他の部分にくっつけ、左右5往復ほどであらかた汚れが取れた。もちろん新品同様ピカピカとはならないが、日頃のキーボード掃除にはかなり便利だと感じた。ただ、筆者のキーボードはキーとキーの間が広いので、もっとキーが敷き詰められたタイプのものだと使用感が変わってきそうだ。

   水洗いは不可で、使用するうちに黒ずみ、だんだん吸着力が弱まってくる。パッケージには交換の目安になる色の見本がプリントされている。乾燥すると使えなくなってしまうが、袋にはチャックが付いているので、空気に触れないように保存できる。