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【かつてのダイエー旗艦店】イオンスタイル碑文谷店に生まれ変わった!

   東京の高級住宅地・目黒区碑文谷に立地し、芸能人も買い物に来るスーパーとして知られた旧ダイエー碑文谷店が、「イオンスタイル碑文谷店」として2016年12月16日にオープンした。

   西日本に今季一番の寒気が流れ込み、東京地方も冷え込んだ朝だったにもかかわらず、開店セレモニーが行われた11時の時点でおよそ1000人の買物客が列をなした。16日と17日は地元住民やカード会員向けのソフトオープン(ご招待会セール)で、通常営業を開始したのは18日から。

   売場面積は約1万5660平方mで、フロアは1~7階に分かれる。まず1~4階のみ先行オープンし、17年3月下旬に5~7階がグランドオープンする予定。

【16年12月オープン】
◇1階/食品(生鮮・デリカ)
◇2階/食品(加工品・リカー)
◇3階/レディースファッションと美容
◇4階/暮らしと健康
*営業時間/1・2階:8~23時、3・4階:9~22時

【17年3月オープン予定】
◇5階/メンズファッションと書籍、ステーショナリー
◇6階/子ども・ベビー用品、写真スタジオ、子ども英語教室
◇7階/トラベル、クリニック、スポーツ用品、ヨガスタジオ、レストラン

  • イオンスタイル碑文谷店の開店セレモニーの様子
    イオンスタイル碑文谷店の開店セレモニーの様子
  • イオンスタイル碑文谷店の開店セレモニーの様子
  • イオンスタイル碑文谷店は全7フロア。5~7階は17年3月にオープン予定
  • 1階の食品フロア
  • 牛肉売場はイオン最大級
  • 2階は国内外の加工食品がずらりと並ぶ
  • 2階のリカー売場に隣接した「碑文谷バル」は食事とお酒が楽しめる
  • 3階にあるナチュラルとオーガニックの専門店「1415+」
  • 女性のボディラインに沿ったデニムを提案する「NYDJ」
  • インテリアや寝具、キッチン用品が展開する4階
  • 4階のイオン薬局はスマホで調剤予約を受け付ける

高級住宅地「碑文谷」を一種のブランドに

   イオンスタイル碑文谷店のメインターゲットは、25~40歳代の情報感度が高いワーキングマザー。さらに消費体験の豊かなアクティブシニアと、都心部で働く女性シングルをサブターゲットにすえる。碑文谷は富裕層の多いエリアで、住民の多くが誇りを持って暮らしている。価格の安さだけでなく、新しいライフスタイルの提案そして「碑文谷」ならではの価値が求められる。

   生鮮・惣菜・豆腐などの日配品、専門店のベーカリーが展開する1階は、ダイエー時代から支持の高かった牛肉コーナーに対面販売を導入。1日の野菜摂取目標の350gを1パックで提供するチョップドサラダ専門店「Saladbits(サラダビッツ)」はイオン初展開だ。ご当地にもこだわっていて、食パン「碑文谷パン・ド・ミ」はパスコ目黒工場から毎日直送される。

   同じ食料品フロアながら、2階は食文化の多様性を重視したフロア構成。イオンの商品調達力を活かして、全国のローカル食品を取りそろえる。リカーコーナーに隣接するイートイン「碑文谷バル」は、おつまみからワイン、ローストビーフまで幅広いメニューに対応。碑文谷限定メニューの「前菜オードブルセット」の用意もある。

   3階はレディースファッションと化粧品を扱う。イオンのコスメティックセレクトショップ「コスメーム」は東京初出店。世界のコスメティックブランドを自由に体験しながら選ぶことができる。スーパーの衣料品売り場といえば、大量の下着類がゴンドラにあふれかえっている光景をよく見かける。それに対して碑文谷店の商品陳列は什器や空間演出でトータルコーディネートを提案する。女性のボディラインに沿ったデニムを提案する「NYDJ」(Not Your Daughters Jeans)はイオン初展開。

   レジ前の行列の長さが目立っていたのが4階の暮らしのフロアだ。デザイン性に優れたファブリックや生活雑貨を豊富に集めつつ、イオンのPB「トップバリュー」をそろえることで、質と安さの両方のニーズに応えている。調剤コーナーは22時まで営業しており、帰りの遅い社会人にとってはありがたい存在。処方せんの情報をスマホで送るだけで調剤予約することも可能だ。血管年齢、血圧、体組成の測定器で、客が自由に測定できる「ヘルスステーション」もある。