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フリーメイスン「間違ったイメージを払拭したい」 イベント、ガイドブック...ついにベールを脱ぐ

   コンパスと定規、アルファベットのGを組みあわせたシンボルマークが有名の世界最大規模の秘密結社「フリーメイスン」。世界で300万人の会員を持ち、日本では、自民党初代総裁の鳩山一郎氏や、高須クリニック院長の高須克弥さんらが会員であることが知られているが、実態は謎が多い。

   そんな不思議に満ちたフリーメイソンが、ここにきてPR活動に力を入れ始めている。

  • 『FACTS ABOUT FREEMASONRY BOOK #COMPASS』(宝島社提供)
    『FACTS ABOUT FREEMASONRY BOOK #COMPASS』(宝島社提供)
  • 『FACTS ABOUT FREEMASONRY BOOK #COMPASS』(宝島社提供)
  • グッズショップで発売される「ステンレスボトル」(税抜4000円)/プレスリリースより

限定グッズを発売

   2017年6月30日~7月9日の期間、池袋パルコ(東京・豊島区)で、日本初となる「フリーメイスン グッズショップ」が催される。

   イベントでは、フリーメイスンのシンボルマークをデザインした限定グッズを多数販売。マネークリップ(税抜3500円、以下同)にTシャツ(7800円)、トートバック(1万2000円)など、普段お目にかかれないアイテムが購入できる。

   さらに6月24日には、フリーメイスンが全面協力したガイドブック『FACTS ABOUT FREEMASONRY BOOK #COMPASS』(宝島社)が発売された。

   本の中では、これまで明かされてこなかった団体の「全貌」がつまびらかにされている。

   例えば、活動内容。現在のフリーメイスンは、「良い人をより良くする」というスローガンの下、慈善活動に取り組んでいるという。活動を通して、会員個人の徳を高めることと、会員同士での結束や交流に重きを置いているそうだ。

日本の会員数は年々減少

   さらには、団体事情も伝えている。日本には15の支部(ロッジ)を持ち、東京・港区にある1957年創設の国内最大のロッジ(グランドロッジ)は、今年で60周年を迎える。全盛期(1972年)には4786人の会員を擁していたが、現在、日本の会員数は1600人に落ち込み、日本人の会員は300人ほどだ。

   本ではほかにも、シンボルの意味やメイスンの階級制度、入会のルールや会員へのインタビューなど盛りだくさんの内容となっている。日本グランドロッジ内部を収めたDVDも付属する。

   宝島者の担当者は6月29日、J-CASTトレンドの取材に対し、出版の経緯をこう話す。

「ダメ元でフリーメイスンにオファーを試みたところ、フリーメイスンのライセンスを管理している団体と接触することができ、取材・撮影とトントン拍子で実現できました」

   フリーメイスンは毎年、「グランドマスター」と呼ばれるトップが変わり、その年のグランドマスターの方針によってすべてが決まるという。

「3月に就任した2017年のグランドマスターである竹田眞也さんは、すべてにオープンなスタンスの方で、都市伝説や陰謀論などフリーメイスンの間違ったイメージを払拭したいというご意向があり、この企画の全面協力を快諾していただきました」

初版は4万部を発行し、初速は好調に推移しているそうだ。気になった方は、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。