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今年もボジョレー・ヌーヴォー 初心者にも薦めるお買い得ワイン100本

   11月の第3木曜日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日だ。今年は16日。毎年ニュースに取り上げられ、恒例行事になっている。今年の出来はどうなのか。ふだんはワインに馴染みのない人もフレッシュな味を楽しむ。今回はワインの飲み方、産地や種類だけでなく歴史や文化についても紹介したい。

   J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチhttp://books.j-cast.com/)」でも特集記事を公開中。

誰にでもおいしいワインはあるのか

『ワインの基礎知識 知りたいことが初歩から学べるハンドブック』(著・若生ゆき絵、新星出版社)
『ワインの基礎知識 知りたいことが初歩から学べるハンドブック』(著・若生ゆき絵、新星出版社)

   フランスに行けば、飽きるほどワインが飲めるだろうと海を渡ったのが23歳のとき。ボルドー第2大学ワイン醸造学部に入学、フランス国家認定ワイン醸造士を取得し、経験を経て今は国内で活躍。

   『ワインの基礎知識 知りたいことが初歩から学べるハンドブック』(著・若生ゆき絵、新星出版社、1620円)の著者・若生ゆき絵さんの略歴だ。「ワインを知る」から「ワインを飲む」「ワインを味わう」と基礎から分かりやすく解説している。

   おいしいワインとは、どんなワインなのか。誰が飲んでもおいしいワインは、残念ながら存在しない。人それぞれ、年齢、経験、その時々の気分によっても変わる。シンプルなものからより複雑な奥深い味を求め、自分にぴったりのワインと出会うのが最高の楽しみだという。

2000円で幸せになれるワイン

『おうち飲みワイン100本勝負』(著・山本昭彦、朝日新聞出版)
『おうち飲みワイン100本勝負』(著・山本昭彦、朝日新聞出版)

   「かねて不満があった」という。日本のワインガイドのことだ。値段は高いし、表現は難しい。訳書は日本の事情と合っていない。で、自分で書いたのが『おうち飲みワイン100本勝負』(著・山本昭彦、朝日新聞出版、756円)だ。

   著者の山本昭彦さんのワイン代は年間200万円を超す。取り上げている100本すべて自腹で飲んで納得したものだ。初心者をターゲットに2000円台中心のお買い得ばかり。2人で飲めば1000円。2日かければ1回500円。それで幸せになれるなら高くはない。

   「平日の夜を癒やすワイン」「週末を彩るワイン」「アウトドアではじけるワイン」「勝負を賭けるワイン」「大切な人へ贈るワイン」と目的別に推薦、コンビニの食材を使ったおつまみも紹介している。著者のワイン好きが熱く伝わってくる。

ワインの入門者からプロ目指す人にも

『ビジュアルでわかる ワインの知識とテイスティング』(著・マーニー・オールド、訳・中濱潤子、誠文堂新光社)
『ビジュアルでわかる ワインの知識とテイスティング』(著・マーニー・オールド、訳・中濱潤子、誠文堂新光社)

   レストランでワインのテイスティングを求められ、どぎまぎした人もいるかも知れない。『ビジュアルでわかる ワインの知識とテイスティング』(著・マーニー・オールド、訳・中濱潤子、誠文堂新光社、3024円)があれば、慌てることはなかった。

   ワインの知識からテイスティングまで、色や味、香り、品種の産地、造り方、保存方法、食べ合わせも説明しており、ワインの入門者からプロを目指す人にも手元に置いておきたい1冊だ。ワインにまつわる文化や歴史も伝わり、見ても楽しいカラフルな大型本になっている。

   著者のオールド・マーニー氏は「複雑なワインのテーマを、感覚に結びつけて解説することに取り組み、ワイン業界に新風を吹き込んだ人物」といわれる。訳者の中濱潤子さんには『ワイン語辞典』の著書がある。