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【あなたの知らない感動家電】(4) 防犯カメラの弱点を無効化!空き巣の動きがすぐにわかる「Arlo」

   日常生活を激変させる、最新のスマート家電を連載でお伝えするこの企画。連載では、「家電の達人」である木村大介さんから、オススメの製品を聞き出す。

   木村さんは、中古マンションのリノベーションサービスを展開する「リノベる」に勤務。同社では、ハイテクな最新家電を導入し、賢く素敵な生活を目指す「スマートホーム」の研究や展示、販売を行う。

   自動掃除ロボット「ルンバ」、コミュニケーションロボット「BOCCO(ボッコ)」、スマートLED照明「Hue(ヒュー)」に続く第4回は、スマート防犯カメラ「Arlo(アーロ)」を特集する。

   「我が家は防犯カメラを設置しているから必要ない」――こう思う人にこそ、今回の製品を紹介したい。空き巣犯が防犯カメラの「隙」を突く存在であれば、Arloはその「隙」を奪う用心棒だ。

丸型フォルムがキュートな「Arlo」
丸型フォルムがキュートな「Arlo」

あなたの家も空き巣に入られているかも...

「意外かもしれませんが、泥棒に入られても気づかなかったり、発見が遅れたりするケースがあるそうなんです」

   ――なるほど......。たしかに目に見えて荒らされていなかったら気づかないかもしれませんね。でも、防犯カメラがあれば、すぐに分かるのでは?

「そうですね。そもそも防犯カメラって何か異常があった時に『確認』するモノなので、まずは異変に気づかなければ録画を見ることはないですよね。さすがにリアルタイムでずっと監視したり、毎日録画をモニタリングしたりする人はまれでしょうし」

   そこで、「Arlo」の出番というわけだ。同製品は電池式のため配線が不要で、好きな場所に設置できる防犯カメラ。防塵・防水仕様のため屋内外問わず使用でき、LED搭載で夜間でも問題なし。

   LANケーブルに接続した「ベースステーション」とWi-Fiで接続すれば、手元のスマートフォンからリアルタイムで確認できる。

10分もあれば設定完了(Arlo商品サイトより、以下同)
10分もあれば設定完了(Arlo商品サイトより、以下同)
場所問わず使用可能
場所問わず使用可能

動くものを撮って、無料で録画

   実は、ここまでの特徴であれば、似たような製品はほかにもある。では、木村さんが「Arlo」を推す理由はなんだろうか。

「お客さんに提案する防犯カメラをいろいろ試した結果、私が当時確認した限りでは、動体検知ができて、かつ無料で録画できるモノは『Arlo』しかなかったんです」

   ――それはどういうことでしょうか。

「一般的な防犯カメラと大きく違うのは、『常時録画』をしない点です。センサーが動きを感知した時のみ録画がスタートするんです。Arloを「IFTTT(イフト)」というwebサービスと連携すれば、録画時にはメールやLINEに通知が飛んでおのずと異変に気づけるので、従来の防犯カメラの『弱点』をカバーしてくれます。前回紹介した「Hue」ともIFTTT経由で連携でき、泥棒が侵入した際に警告の意味で点灯させることもできます」

「さらに録画したデータは、クラウド上に1週間無料で保存できます。カメラが壊されても証拠映像が『消せない』、というわけです」

   ――たしかに、「入られた」ことをスマホに教えてくれるなら必ず気づきますもんね。

外出先からもスマホやタブレットで確認できる
外出先からもスマホやタブレットで確認できる

見守りにも大活躍

   ――みなさんどんな風に使っていますか?

「お客さんの中では、マンションにお住まいで、バルコニーに設置している方が多いです。バルコニーって、電源が無く、配線型の防犯カメラが使えないケースが多いので、泥棒の『狙い目』になりやすいんですよ」

「また、一人暮らしの女性にも喜ばれています。『部屋に入る前に異変があれば知りたい』『泥棒と鉢合わせしたくない』というニーズを満たしてくれ、通知を確認して警察に通報するなどの対応が取れます」

   ――なるほど。女性は最悪鉢合わせは避けたい、と思うでしょうね。

「それに、『防犯以外』にも便利な使い方があるんです」

   ――というと?

「赤ちゃんが生まれたばかりの家庭では、『見守り』として使う人もいるようです。常にそばでお世話をしなくても、Arloで赤ちゃんを映しておけば、離れたところからでも目覚めたり泣き出したりすればすぐにわかります。忙しいママには大助かり。強い味方です」

シリーズは主に3つ

   アマゾンでの販売価格は、Arlo2台とベースステーションで2万9380円。屋内専用の「ArloQ」は1万3800円、音声検知やベースステーション本体からアラームを鳴らせる「Arlo Pro」は3万2800円(すべて12月8日時点)。

   これまで防犯対策が疎かだった人はもちろん、防犯カメラの利用者でも「上位互換」として検討してみてはいかがだろうか。

「Arlo」
「Arlo」
「ArloQ」
「ArloQ」
「Arlo Pro」
「Arlo Pro」
木村 大介

木村 大介

1985年生まれ。信州大学大学院工学系研究科機能機械学専攻。半導体業界、アドテク業界を経て2015年5月にリノベるに入社。新規事業「Connectly」の責任者として従事。2016年12月にスマートハウス専用アプリ「Connectly App」対応住宅の1号案件を販売し、2017年8月時点で導入世帯数17件。