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「JINS×Tech Kids School」共同プロジェクト 親子で楽しめるワークショップ開催

   メガネチェーン店を全国に展開する「JINS」と、小学生向けのプログラミング教育事業を手がける「Tech Kids School」が、共同プロジェクト「見る育(ミルイク)プロジェクトJINS×Tech Kids School」を発足した。

   2018年7月27日に開かれた「JINS×Tech Kids School共同プロジェクト発表会」では、デジタル・ICT教育に関する意識調査の発表と、親子で参加するワークショップが行われた。

  • 親子で学ぼう!「見る育」光の実験教室
    親子で学ぼう!「見る育」光の実験教室
  • 親子で学ぼう!「見る育」光の実験教室
  • 会場の様子
  • 真剣に取り組む子どもたち
  • テープを重ねた部分の色が違って見える
  • ブルーライトを通すレンズと通さないレンズの違いを確認
  • JINSブランドマネジメント室事業統括リーダー・田中亮さん
  • CA Tech Kids・上野朝大社長
  • 参加者は大人含めて20組ほど

「光」を使った実験に、大人も思わず「すごーい」 

   「親子で学ぼう!『見る育』光の実験教室」には、「Tech Kids Schoolメルマガ会員」が親子20組ほど参加した。会員は小学生の子とその親だ。

   色の性質を見る実験では、白く濁った水が入った水槽に、赤と青のレーザーを通して見比べた。赤の光は通り抜けるが、青の光は途中で消えてしまった。これは青空と夕焼けの現象と同じで、青い光は散らばってしまうが、夕焼けのような赤い光は通り抜けるという仕組みを説明したものだ。

   このワークショップで、青い光(ブルーライト)は、目を覚ます効果があると説明された。「朝日(の青い光)を浴びると体が起きる」というのは本当のようだという。ただ、ブルーライトは目を疲れさせるので、テレビなどの明るさを調節したり、ブルーライトをカットするメガネを使うなど、浴びる量を調節することが大切との話だった。

   次々と行われた光の実験に、会場では時折、歓声が上がった。なかでもこの日1番の盛り上がりを見せたのは、ステンドグラスの制作だ。プラスチックのシートにセロハンテープや透明なシールを重ねて貼り、それを電光板の間に挟むと、重ねた部分の色がそれぞれ違って見えるというものだ。子どもたちは、シートに描いた魚やライオンなどの絵柄に思い思いにテープを貼り、集中した様子で取り組んでいた。

   参加した女児(小学3年)は、クジャクのステンドグラスを眺め「楽しかった」と感想を述べた。女児とともに参加した母親は、

「結構、自分も楽しむことができて...。『電光板』とか、仕組みがまだわからないところもあるので、家に帰ってこの子と一緒に調べようと思います」

と話してくれた。

「デジタル学習」と「目の健康」どう両立させていくか

   ワークショップに先駆けて発表された「デジタル教育およびICT教育における親の意識調査」は、今年6月19日~27日にかけて、第一子が小学生の子を持つ保護者593人(Tech Kids School会員193人、一般400人)に対し、インターネット上で実施された。

   デジタル・ICT教育を受けていると回答した一般192人に対し、「子どもがデジタル機器の使用中・使用後に訴えた不調」を尋ねると、「目の疲れや痛み」と32.3%が回答し、ほかの症状に比べ高い数値となった。次いで「視界のかすみ」が12%、「頭痛」が10.9%となり、42.7%が何かしらの不調を訴えていたことが明らかになった。

   動画配信サイト・ユーチューブ(YouTube)の閲覧や、ゲームの使用などにより、小学生のうちからデジタル機器を使用する子どもは少なくない。「Tech Kids School」を運営する「CA Tech Kids」の上野朝大社長は、

「2020年から(小学生の)みんなもプログラミングを習うことが決まっています。(中略)そんな中、デジタル機器を使わないことはできない時代になっていると思います」

と説明した。プログラミングを始めとした「デジタル学習」と、見過ごされがちな問題の1つである「目の健康」を、どう両立させていくかが今後の課題だという。