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100回目の「夏の甲子園」100のネタ ひたむき・ドラマチック・郷土愛

   今年(2018年)の「夏の甲子園」は第100回目の記念大会だ。全国から史上最多の56校が参加し、例年以上の熱戦が期待されている。高校野球の魅力について朝日新聞デジタルのアンケートによると「ひたむきなプレー」「ドラマチックな試合」「郷土の代表校の活躍」が上位3位だった。今回は甲子園の歴史、名勝負、怪物、ヒ―ロー、アイドル、奇跡、涙、文武両道の進学校など甲子園の素晴らしさを紹介したい。

   J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ(http://books.j-cast.com/)」でも特集記事を公開中。

オールドファンも若い人も泣けるエピソード

   「泣ける!」「熱い!」「懐かしい!」――オールドファンも若い人も、元球児も主婦も楽しく読める甲子園物語だ。『ざっくり甲子園 100年100ネタ』(著・オグマナオト、廣済堂出版、1458円)には、「選手」「監督」「学校」「勝負」「球場」「大会」「逸話」「人物」の8つのジャンルから選び出された100のネタが込められている。

   「神様が創った試合」という箕島対星稜/平成の怪物・松坂大輔/春夏連覇の大偉業「PL王朝」/「大ちゃんフィーバー」早実・荒木大輔 /強豪校ブラバン名曲「ジョックロック」に「天理ファンファーレ」/「誰も見たこともない球場をつくれ」(甲子園球場誕生秘話)/「甲子園カレー」と「かちわり氷」など、様々なエピソードやこぼれ話。

   著者のオグマナオトさんはスポーツにまつわる雑学や伝説を採集し、コラムや書籍として執筆、テレビやラジオのスポーツ番組にも構成作家として参加している

新聞記者が足で書いた名勝負のドラマ

   『あの夏(上)甲子園の魔物と神様』(朝日新聞スポーツ部、朝日新聞出版、1836円)は、朝日新聞社(大会主催)のスポーツ部の記者たちが2014年から連載したものだ。

   全国各地を取材し、いまも思い出す敗因や勝因、裏側のことなど関係者の証言を探し出し、名勝負を再現する。活躍した選手、監督の葛藤、そしてボールの行方。甲子園の魔物と神様は、誰に何を与えたのか――。

   松井5敬遠 9回2死の祈り(1992年 明徳義塾対星稜)/バンビ15歳 きらめいた(1977年 東洋大姫路対東邦)/「あと27メートル 逃した東北の夢 (1989年 帝京対仙台育英)/「野球の神様 打たせた満塁弾(1994年 佐賀商対樟南)/またも逆転満塁弾(2007年 佐賀北対広陵)/深紅の大旗 沖縄へ渡った(2010年 興南対報徳学園)など。

甲子園も東大も目指す公立校の方程式

   「文武両道」といえば、古めかしい感じがあるが、勉強以外にも手を抜かないで頑張っている学校がいまもある。『甲子園を目指せ! 進学校野球部の勝利への方程式』(著・タイムリー編集部、辰巳出版、1512円)は、甲子園も東大も目指す6つの公立高校を紹介する。

   はじめに、こう述べている。「指導法は様々だが、これらの学校の野球部には共通点があった。それは『人を育てる』教育をしているということだ。『勉強』も『野球』も手を抜かないのは、そこに勝利の方程式があるからなのだ」。

   6校は栃木県立宇都宮高校、香川県立丸亀高校、岡山県立岡山城東高校、新潟県立新潟高校、大阪府立四條畷高校、神奈川県立川和高校だ。学びたい勝利への方程式とは。