2019年 8月 18日 (日)

TUBE、30回目の「ハマスタ」ライブ
どれも夏。全編が「夏と海」

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   「あの夏の思い出たち・5」

   タケ×モリの「誰も知らないJ-POP」

   こうして夏のライブの話を書きながら、触れなければと思いつつそのままになっていたライブがある。

   夏と言えばこの人たち、この人たちと言えばこのライブという恒例のイベント。同じ場所で続いている単独のスタジアムコンサートという意味では日本で最長。世界でも例がないのではないだろうか。先日、2018年8月25日、30回目が行われたTUBEの横浜スタジアム(ハマスタ)公演である。

   何せ30回である。

   それがどういうことなのかは、いくつもの場面が物語っていた。

  • 通算30回目を迎えたTUBEの横浜スタジアムでのライブ(ソニー・ミュージックレーベルズ提供、以下同)
    通算30回目を迎えたTUBEの横浜スタジアムでのライブ(ソニー・ミュージックレーベルズ提供、以下同)
  • 「TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2018 夏が来た!~YOKOHAMA STADIUM 30 Times」。夏といえばTUBEなのだ
    「TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2018 夏が来た!~YOKOHAMA STADIUM 30 Times」。夏といえばTUBEなのだ
  • ライブには元祖・海の男、加山雄三も参加した
    ライブには元祖・海の男、加山雄三も参加した
  • 豪華な演出もライブの見もの
    豪華な演出もライブの見もの

解放感いっぱいの大合唱

   例えば客席だ。

   まだ西日が残るスタンドはもとよりグランドのアリーナからステージの左右にまでびっしりと埋め尽くされた客席の年齢層が広い。

   もう何度も来ているという大人のカップル、すでにアルコールも入って出来上がっている熟年層のグループ。三世代にわたっていそうな家族連れと年齢も性別もまちまち。土曜日だけにスーツにネクタイ姿こそいないものの、Tシャツ、ポロシャツにアロハ。サラリーマンの夏休みを絵に描いたような男性、浴衣やチャイナドレスの女性までいる。

   どの表情にもこの日をまた迎えられたという安心感が宿っている。アイドルコンサートのような黄色い歓声もむせ返るような熱気もない代わりに解放感いっぱいの大合唱が夜空に響き渡っていた。

   例えば演出である。

   二階建てのようなステージの上の方から颯爽と登場したメンバーの中にいなかった前田亘輝が遅れてアイスキャンディー屋に扮して袖から現れるというユーモラスなオープニング。バンド付のダンサーと数十名のダンサーが浴衣や水着姿から男装まで曲に合わせて姿を変えてゆく艶っぽい色どり。容赦なく降り注ぐ水とこれでもかと噴き上げる生火。前田亘輝と春畑道哉それぞれを乗せて客席の頭上を動き回るクレーン。アンコールにスクーターで登場した前田亘輝を乗せたまま怪獣やロケットの噴射のように周囲に生火を噴きだしながら宙づりになるゴンドラ。惜しみなく打ち上げられる花火。轟音とともに爆発する水の入ったドラム缶。どれもこれまでに何度も経験しているのだろう、思うように行かなかったこともあったに違いない。客席の盛り上がり心理を読み切ったような大胆で心憎いまでの流れは、野外ライブならではのお祭り感溢れる盛大なものだった。そう、フェスティバルではなくお祭りだった。

タケ×モリ プロフィール

タケは田家秀樹(たけ・ひでき)。音楽評論家、ノンフィクション作家。「ステージを観てないアーティストの評論はしない」を原則とし、40年以上、J-POPシーンを取材し続けている。69年、タウン誌のはしり「新宿プレイマップ」(新都心新宿PR委員会)創刊に参画。「セイ!ヤング」(文化放送)などの音楽番組、若者番組の放送作家、若者雑誌編集長を経て現職。著書に「読むJ-POP・1945~2004」(朝日文庫)などアーテイスト関連、音楽史など多数。「FM NACK5」「FM COCOLO」「TOKYO FM」などで音楽番組パーソナリテイ。放送作家としては「イムジン河2001」(NACK5)で民間放送連盟賞最優秀賞受賞、受賞作多数。ホームページは、http://takehideki.jimdo.com
モリは友人で同じくJ-POPに詳しい。

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