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再生医療機器の導入推進をサポート 仮想通貨によるクラウドファンディング

   仮想通貨「SAKURA BLOOM(SKB)」を運営する「NEGTEC」(本社・東京)は、2018年8月30日、仮想通貨による寄付型クラウドファンディングのポータルサイトを開設すると東京都内で開いた記者発表会で明らかにした。

  • チャットドクター・草野正臣社長(写真右)に、「クリニーマックス」1台分の寄付を贈呈した(2018年8月撮影)
    チャットドクター・草野正臣社長(写真右)に、「クリニーマックス」1台分の寄付を贈呈した(2018年8月撮影)
  • チャットドクター・草野正臣社長(写真右)に、「クリニーマックス」1台分の寄付を贈呈した(2018年8月撮影)
  • NEGTEC・廣野高一代表(2018年8月撮影)
  • SKBを用いた寄付型クラウドファンディングのポータルサイト
  • NEGTEC・廣野代表による(2018年8月撮影)
  • トークショーに総合格闘技団体「パンクラス」・酒井正和代表が登場した(2018年8月撮影)

「CD34陽性細胞」を抽出する「CliniMACS」購入が目的

   このポータルサイトは、再生医療機器「CliniMACS」購入のため、SKBによる寄付を募り、医療機関への導入を促進するサポートプログラムを提供するのが目的だ。ポータルサイトからは誰でもSKBを寄付することが可能。寄付が機器の購入代金(日本円換算)に達した時点で、機器導入を予定している医療機関に寄付される。

   「CliniMACS」は「CD34陽性細胞」を抽出するための再生医療機器だ。NEGTECの廣野高一代表は会見で、「CD34陽性細胞」を利用した再生医療は、糖尿病や加齢現象が引き起こす、下肢血管の動脈硬化を原因とした、重症下肢虚血や難治性骨折に対して有効とされていると説明した。重症下肢虚血は発症して1年後の死亡率が25%、5年後の死亡率が40~50%だという。

「仮想通貨×医療の新しい可能性を追求していきたい」

   記者発表会では「CliniMACS」1台分の寄付金が、「大島駅前クリニック」をフランチャイズ運営する「チャットドクター」(本社・東京)の草野正臣社長に寄付された。

   草野社長は、「仮想通貨×医療は馴染みがないように思えますが」としながらも、

「将来的には資金調達の手段としても、面白い可能性があるのではないか」
「仮想通貨×医療の新しい可能性を追求していきたい」

とコメントした。