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大火で「焼失」ブラジル国立博物館 ネット上の復元ウィキメディアが呼びかけ

   ブラジル・リオデジャネイロのブラジル国立博物館での大規模火災を受け、非営利団体「ウィキメディア財団」が救済に乗り出した。

   消失した収蔵品の写真を集め、博物館をオンライン上に「復元」するという。

  • 「ブラジル国立博物館」(同館公式ツイッターから)
    「ブラジル国立博物館」(同館公式ツイッターから)
  • 「ブラジル国立博物館」(同館公式ツイッターから)

貴重な収蔵品が2000万点以上収められていたが...

   ブラジル国立博物館は1818年に開館し、今年で200周年を迎えた。考古学や民族学などに関する貴重な歴史遺産が2000万点以上収められていた。

   火災は2018年9月2日(日本時間3日)に発生。現地メディアによると収蔵品の大半が焼失または損壊したという。

   そこで、世界最大のオンライン百科事典「ウィキペディア」などを運営する「ウィキメディア財団」が立ち上がった。公式ツイッターは9月5日、過去に博物館を訪れて収蔵品の写真を撮影した人を対象に、同財団が運営する画像などのデータベース「ウィキメディア・コモンズ」に投稿するよう呼びかけた。10日現在、59の画像が集まっている。

   なお、日本では文化庁が類似の取り組みを進めている。2003年から国立博物館4館の国宝と重要文化財のアーカイブ化を進め、2009年度に完了。ウェブページ「e国宝」で公開している。2020年までには全国の総合・郷土・美術・歴史系博物館の網羅を予定しており、文化庁は各博物館に所蔵品データの情報提供を求めている。