2019年 7月 22日 (月)

福耳、20周年
「星のかけらを探しに行こう」は続く

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   タケ×モリの「誰も知らないJ-POP」

   いきなりではあるのだが、杏子、山崎まさよし、スガシカオ、COIL、元ちとせ、スキマスイッチ、秦基博、さかいゆう、竹原ピストル、という人たちに共通することを挙げよと聞かれてすぐに答えられる方はかなりの音楽通ということになるかもしれない。答えはオフィスオーガスタ、彼らの所属事務所だ。

   もちろん、ジャニーズ事務所を筆頭にアーティストのマネージメントだけでなく音楽制作にまで一貫した体制を敷いている例はある。でも、複数の個性的なシンガーソングライターを擁するという意味では、オフィスオーガスタの右に出るところはないだろう。

  • 「ALL TIME BEST~福耳20th Anniversary」(ユニバーサルミュージック、アマゾンHPより)
    「ALL TIME BEST~福耳20th Anniversary」(ユニバーサルミュージック、アマゾンHPより)
  • 「シンガーとソングライター~COIL 20th Anniversary」(ユニバーサルミュージック、アマゾンHPより)
    「シンガーとソングライター~COIL 20th Anniversary」(ユニバーサルミュージック、アマゾンHPより)

功を焦らず、その場の答えを求めない

   2018年8月22日に結成20周年で二種類の記念アルバム「ALL TIME BEST~福耳20th Anniversary」「シンガーとソングライター~COIL 20th Anniversary」を発売した福耳は、それぞれが違うレコード会社でCDを発売しているオフィスオーガスタの所属アーティストが集まったという稀有なプロジェクトだ。

   オフィスオーガスタは92年11月、バービーボーイズを解散した杏子のソロ活動の受け皿として発足した。設立したのは現在の最高顧問、森川欣信。当時はキティ・ミュージックのディレクターだった。

   70年代に不遇を極めていたRCサクセションをロックバンドとして再生させ、忌野清志郎を誰よりも理解していた業界人としても知られている。自他ともに認めるビートルズ・マニアでポール・マッカートニーの2013年以降の来日公演を全て最前列で観賞、ポールから「また来てるね」と認知されたというエピソードもある。加藤和彦や松任谷由実の研究者としても馳せている。

   発足時は渋谷区の雑居ビルの一角。自前アーティストの第一号となった山崎まさよしが「こんなに貧乏な事務所で大丈夫なのだろうかと思った」と話していたことがある。

   オフィスオーガスタはアーティストの育成に時間をかけることでも知られている。

   功を焦らない、その場の答えを求めない。その人の特性を生かした楽曲づくりを優先する。山崎まさよしも上京から3年、今は独立しているスガシカオもデビューは29歳、スキマスイッチもメジャーデビューまで2年かかっている。竹原ピストルは10年間在籍して解散したバンド、野狐禅のメンバーが復帰するという形だった。福耳の一員であるCOILに至ってはヒットやライブという表立った活動はないままに20年を迎えている。

タケ×モリ プロフィール

タケは田家秀樹(たけ・ひでき)。音楽評論家、ノンフィクション作家。「ステージを観てないアーティストの評論はしない」を原則とし、40年以上、J-POPシーンを取材し続けている。69年、タウン誌のはしり「新宿プレイマップ」(新都心新宿PR委員会)創刊に参画。「セイ!ヤング」(文化放送)などの音楽番組、若者番組の放送作家、若者雑誌編集長を経て現職。著書に「読むJ-POP・1945~2004」(朝日文庫)などアーテイスト関連、音楽史など多数。「FM NACK5」「FM COCOLO」「TOKYO FM」などで音楽番組パーソナリテイ。放送作家としては「イムジン河2001」(NACK5)で民間放送連盟賞最優秀賞受賞、受賞作多数。ホームページは、http://takehideki.jimdo.com
モリは友人で同じくJ-POPに詳しい。

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