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パナソニック「集中力高めるウェアラブル端末」 クラウドファンディングで1500万円目標

   パナソニックは2018年10月2日、ウェアラブル端末「WEAR SPACE」の事業化を目指す「WEAR SPACE project」の立ち上げを発表し、東京都内で端末を公開した。

   パナソニック内で家電を扱うアプライアンス社デザインセンターの、先行開発を手掛ける部門「FUTURE LIFE FACTORY」が企画とデザインを、またパナソニックのグループ会社「Shiftall」が設計、製造、販売を、それぞれ担う。

  • 「WEAR SPACE」を装着したイメージ
    「WEAR SPACE」を装着したイメージ
  • 「WEAR SPACE」を装着したイメージ
  • 「WEAR SPACE」を装着したイメージ

視野を狭め、目の前の作業に集中できる工夫

   「WEAR SPACE」は「集中力を高めるウェアラブル端末」としてつくられた。ノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスヘッドホンと、視界に余計な光景が入らないように顔の左右を覆って視野を調節するパーテーションで構成される。視野を狭め、目の前の作業に集中できるようにするための工夫で、発表によると視野角は80~90度に限定される。ノイズキャンセリング機能で周囲の雑音を打ち消し、またブルートゥース搭載なので音楽のワイヤレス再生も可能だ。端末の装着自体が周囲に「この人は作業に没頭している」と一目で分かるのも、集中を妨げられない要素のひとつになると説明された。

   重さは約330グラムで、記者が実際に装着したところ、ヘッドホンの密着感が強い一方で重量はそれほど気にならなかった。左右の視界が遮られるため、目の前に置かれたパソコンの画面に没入できる感覚は持てた。

   パナソニックが企画・デザインした製品の開発プロジェクトでは初めて、クラウドファンディングを利用する。CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)グループが運営するクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」を通じて、1500万円を目標に12月11日まで資金調達を行う。価格は2万8000円からで、まずは500台の販売を目指す。