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加熱式たばこ「IQOS」新モデル2種 連続使用、コンパクト、充電時間短縮が目玉

   フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)とフィリップ・モリス・ジャパン(PMJ)は2018年10月23日、加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」の新製品「IQOS 3」と「IQOS 3 MULTI」の2種類のモデルを発表した。11月15日から、店頭や公式ウェブサイトで発売する。

   「連続使用可」「充電時間短縮」「コンパクトサイズ」を実現。従来モデルを改善し、売り上げ増の再加速を目指す。

  • アンドレ・カランザポラスCEO
    アンドレ・カランザポラスCEO
  • アンドレ・カランザポラスCEO
  • (左から)「IQOS 2.4Plus」「IQOS 3」「IQOS 3 MULTI」

最大10回の連続喫煙

   「IQOS 3」は、従来モデル「IQOS 2.4Plus」から一回りコンパクトになり、横幅が約5ミリ小さくなった。ホルダーの出し入れもスムーズになり、上下どちらの向きからでも格納できる。そのほか、充電時間が約40秒短縮された。

   「IQOS 3 MULTI」は、スティック状でよりコンパクトにしたモデルだ。重さもIQOS 3の半分以下の50グラム。PMJ初となるスティックと本体の一体型で、加熱式たばこで競合する「プルーム・テック」(日本たばこ産業)、「グロー」(英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)にならった形だ。連続使用も可能になり、最大10回喫煙できる。

   なお、いずれも核となる技術は旧モデルと同じため、蒸気に含まれる有害成分の量は変わらない。

「売り上げは日本で鈍化」新製品で巻き返しねらう

   10月23日に東京都内で行われた新製品発表会では、フィリップ・モリス・インターナショナルのアンドレ・カランザポラスCEO(最高経営責任者)が登壇した。同社は日本を最重要市場と位置付けており、そのため発表会は真っ先に日本で行った。

   カランザポラスCEOによれば、全世界で600万人が紙巻きたばこからアイコスに切り替え、全体では800万人のユーザーを持つ。特に日本では広く受け入れられ、「日本のユーザーは、他に(アイコスを)展開する43か国のユーザーを足した数よりも大きい」(カランザポラスCEO)

   ただし、競合の出現で「明らかにアイコスの売り上げは日本で鈍化」してきており、新製品投入で巻き返しを図る。