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ラグビーW杯を先取り、半端ない臨場感 新技術「5G」でライブビューイング

   NTTドコモは、スポーツ放送事業を手掛ける「ジェイ・スポーツ」と共同で2018年11月3日、ラグビー日本代表の試合のライブビューイングを中心としたスポーツイベント「家族で、あそぼう!ラグビーパーク」をベルサール高田馬場(東京・新宿区)で開催した。

   2019年9月に開催されるラグビーワールドカップ日本大会でのプレサービス提供を予定している、第5世代移動通信方式(5G)を一部に活用。スタジアムや自宅での観戦とは違った体験ができた。

  • 試合にシンクロするようにボールが震える!?(以下写真は2018年11月3日撮影)
    試合にシンクロするようにボールが震える!?(以下写真は2018年11月3日撮影)
  • 試合にシンクロするようにボールが震える!?(以下写真は2018年11月3日撮影)
  • 試合開始となると会場は緊張感に包まれた
  • ゴールを決めると、「ふるえるボール」の色が変化
  • ラグビー初心者にもわかりやすいようアニメーションでルール解説
  • 会場には多くの人が集まり、日本代表戦を見守った

ラグビー初心者や家族連れも楽しめるイベントに

   当日イベントを訪れた人たちは、東京・味の素スタジアムで行われた日本代表対ニュージーランド代表戦をライブビューイング会場で観戦した。J-CASTトレンド記者も会場にいたが、自分を取り囲むようにしてサウンドが響き、ピッチ上の音や歓声がまるで生の音のように聞こえてきて驚いた。

   応援の一体感を出すため配布された「ふるえるボール」が、試合映像とシンクロするように複数の振動パターンで震える演出も。たとえば、選手たちがスクラムを組んだ時には微動し、ボールをお腹の辺りに抱きかかえるようにして観戦していると選手の足音が伝わってくるような体験ができる。さらに、ボールの内部に仕込まれているLEDが試合状況に合わせて点滅していっそう盛り上げた。

   アニメーションを活用したルール解説、試合と連動したクイズなども行われ、ラグビー初心者の記者も十分に楽しめた。

   そのほか自身を投影した映像に日本代表選手のユニホームやラグビーボールを重ね合わせたAR体験(拡張現実)ができる「5Gプロジェクションカー」や、ラグビーフィールドの様子をパノラマ映像で視聴可能なVR体験(仮想現実)ブースも設置。子ども向けのラグビー体験エリアも用意され、家族一緒に楽しめるよう配慮していた。

   試合終了後、会場を訪れた人を取材すると「スタジアムとは違って気楽に見ることができるのがよい」「ラグビーのルールを知らなくても楽しめた」といった声が上がった。

   NTTドコモの広報担当者は取材に対し、5Gをはじめとした技術は「ラグビーに限らず別のスポーツにも応用できる」とし、その活用によるスポーツ観戦のレジャー性、エンターテインメント性を高める試みに期待を寄せた。