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■有馬記念 「カス丸の競馬GⅠ大予想」
  「二刀流」オジュウチョウサンは勝てる?

   カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。先週の2歳チャンプを決める朝日杯フューチュリティステークスはガジュマル爺が◎△▲で3連単当てたじぇい。爺は絶好調きゃすう。年末のグランプリ有馬記念(2018年12月23日、中山競馬場、芝2500メートル)も3連単当てると3週連続で、この連載が始まって初めての快挙になるじぇい。

   カスヨ 秋のGIが始まったころは、夏競馬でボロ負けして頭がおかしくなったと思ってたくらいだったのに、どうしたのかしら。今年は天変地異が多かったから何が起きてもおかしくないということかしら?

レイデオロは欠点がない?

   カス丸 その爺の本命◎はレイデオロだじぇい。

   ガジュマル爺 まあ、有馬記念は素直に考えればいいんじゃよ。レイデオロはなんというても今や日本の競走馬ナンバーワンじゃ。秋の天皇賞も快勝したし、この馬の欠点は今のところ見当たらんのじゃ。有馬記念というグランプリは、ディープインパクト、オルフェーブル、キタサンブラック、そうそうたる馬が勝っておる。つまりその年の最強馬が勝つレースなんじゃ。鞍上も今年GIで大活躍のルメール騎手じゃから安心じゃ。欠点がなんにもないんじゃから勝つしかないじゃろ。

   カスヨ 競馬に絶対はない、と言ってたのは爺よね。そんなに単純じゃないでしょ。素直に考えるのと単純とは違うわよ。わかってる? レイデオロはときどき出遅れるわね。それとルメールちゃんは今年GI8勝なんだけど、1番人気のときはアーモンドアイ以外は勝ってないのよね。レイデオロは間違いなく1番人気になるわ。小さなことだと思うかもしれないけれど、最高舞台のグランプリでは結構、響く場合があるのよ。だからわたしはレイデオロは押さえ△だわ。本命◎はクリンチャーよ。今年10月の凱旋門賞では大敗したけど、斤量(負担重量)が59.5キロだったわ。今度は57キロ。有馬記念で穴を開けるのは逃げ、先行馬。クリンチャーは馬番2番に入ったから、先行するには絶好の枠よ。今年2月の京都記念(GII、京都、芝2200メートル)をご覧なさい。先行して見事勝ったわ。その時、負かした相手がレイデオロ、モズカッチャン、ミッキーロケットよ。今回、人気になりそうな顔ぶれを負かしているのよ。それと有馬記念はスタミナとスピードの両方が必要だけど、今年春の天皇賞(GI、京都、芝3200メートル)ではコンマ1秒差の3着に入っているから底力はあるわよ。

   カス丸 クリンチャーは爺も単穴▲きゃすう。それと、ふたりの対抗○はモズカッチャン。なんか印が重なってるじぇい。

   ガジュマル爺 これも素直に考えればいいんじゃ。モズカッチャンは使ってよくなるタイプなんじゃ。秋は11月のエリザベス女王杯(GI、京都、2200メートル)が初レースで3着。有馬記念が2戦目じゃ。斤量も1キロ軽くなるし、ミルコ・デムーロ騎手も調子が戻ってきたようじゃから可能性は高まるはずじゃ。

   カス丸 有馬記念の人気投票3位のオジュウチョウサンはふたりとも無印だじぇい。ダメきゃすう?

   カスヨ 障害競走と平場(障害でない)を走れる「二刀流」ね。先行できる馬だから馬番1番を引いて、たぶん逃げる戦法に出るわね。障害競走のチャンピオンだからスタミナはたっぷり。ステイゴールドの子だから血統も悪くないわね。でも前走の平場のレースが1000万円クラスなのよね。いくら勝ったとはいえ、少頭数のレースだし、ここ10年をみても有馬記念で穴を開けた馬はだいたいが直前に重賞を勝っているわ。才能があったとしても、いきなり最高の舞台でトップ争いというのはムリがあるわ。でも、競馬に絶対はないから、ファンの夢を背負って、逃げて逃げまくったら大いに盛り上がること間違いないわね。

GI馬はどれがいいのか

   カス丸 GI馬は他にもいっぱい出てるじぇい。優勝争いに絡むのはどの馬きゃすう?

   カスヨ 展開をみると、オジュウチョウサンとキセキが先頭争いね。でもキセキは外枠14番に入ったから不利だわ。有馬記念のコースはスタートしてすぐに右に曲がるから、外枠は不利なのよ。それにキセキは秋4戦目。前走のジャパンカップはアーモンドアイに負けたとはいえ、レコードだったから、疲れが心配だわ。内枠を引けたら面白かったのに、ツキがないわね。でも押さえ△にはするわ。春のグランプリ、宝塚記念(GI、阪神、芝2200メートル)を勝ったミッキーロケットは追い切り(最終調教)がよかったわね。宝塚記念時なみの好調だと陣営が言っているから楽しみよ。中山コースは阪神競馬場と同じようにゴール直前に坂があるんだけど、一気に駆け上がることができるスタミナとパワーは証明済みよ。あとはGI馬じゃないけど、パフォーマプロミスが要注意ね。ステイゴールド産駒だし、直前のアルゼンチン共和国杯(GII、東京、芝2500メートル)を勝ってここにコマを進めたのは、3年前に優勝したゴールドアクターと同じよ。

   ガジュマル爺 ダービー馬、マカヒキも目立たないが、一発があるかも、じゃ。前走の天皇賞は7着じゃったが、原因はハッキリしとる。スタートでつまづいたせいじゃ。それに今年はまだ3戦目。なんといっても余力が一番あるのがこの馬のはずじゃ。次は引退を宣言したサトノダイヤモンド。キセキかオジュウチョウサンあたりが、乱ペースに持ち込めば、底力一番のこの馬の出番じゃ。3歳で有馬記念を制した馬だから、本来はこの馬が一番強いはずじゃが、いろいろあって引退じゃからの。じつに残念じゃ。最後は引退宣言を撤回したシュヴァルグラン。去年の3着馬じゃ。引退するのをやめたんじゃから、まだまだ力は衰えてないという判断なのじゃろ。外枠に入ったが、この馬の場合は外々を邪魔されずに走れるほうがいい結果につながるはずじゃ。

   カス丸 うーん。そうそうたるメンバーだじぇい。目移りするきゃすう。でも先行有利、スタミナとスピード勝負となると、やっぱりキセキだじぇい。疲れが心配だけど、ジャパンカップに続いて本命◎きゃすう。