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グリコが「Co育てPROJECT」始動 夫婦揃って育児に取り組む社会の重要性訴える

   江崎グリコ(本社・大阪)は、2019年2月6日に東京・日本橋で「Co育てPROJECT」を発表した。

   本プロジェクトでは、米国で提唱されている「Coparenting」社会の実現を目的に掲げている。「Coparenting」とは夫婦で力を合わせて子育てに取り組み、育児環境をより良いものにしていこうという考え方だ。

  • 江崎グリコが手掛けるベビー・育児商品群
    江崎グリコが手掛けるベビー・育児商品群
  • 江崎グリコが手掛けるベビー・育児商品群
  • 江崎グリコ・江崎勝久代表取締役社長
  • 江崎グリコ・コーポレートコミュニケーション部プロジェクトリーダーの宮崎友恵氏
  • 東北大学大学院医学系研究科ウィメンズヘルス・周産期看護学分野の吉沢豊予子氏
  • 乳児用液体ミルク「アイクレオ」
  • スマートフォン向けアプリ「こぺ」

社を上げて育児に取り組む夫婦を応援

   発表会ではまず、江崎グリコの江崎勝久代表取締役社長がプロジェクトの「始動宣言」として、今後の取り組みについて説明。「Co育てPROJECT」を支える柱として「乳児用液体ミルク」などのベビー・育児商品群の強化、妊娠期から夫婦間のコミュニケーションを助けるスマートフォン向けアプリ「こぺ」の無償提供、プロジェクト推進のため東北大学との共同研究の3点を挙げた。

   アプリ「こぺ」には、父親と母親の間に起こる育児・家事への意識差、知識差のズレを解消させる機能がいくつも用意されている。江崎グリコのコーポレートコミュニケーション部プロジェクトリーダー・宮崎友恵氏によると、「ゴミ出しお願い」、「何かしてほしいことある?」など、言いにくい言葉をスタンプにして送れる「夫婦専用メッセンジャー」をはじめ、夫婦の会話をサポートするクイズや記事、育児記録ツールなどがあるという。

   続いて登壇した東北大学大学院医学系研究科ウィメンズヘルス・周産期看護学分野の吉沢豊予子氏は、父親と育児を取り巻く課題について言及した。子育てというと母親がフォーカスされがちだが、父親は父親で「育児のための制度を利用させてもらえない」、「制度を利用したら嫌がらせをされた」といった「パタニティハラスメント」や「産後うつ」問題に悩まされていると話す。こうした現状を踏まえ、吉沢氏は夫婦間の話し合いと調整を尊重し、夫婦で共に育児に参加する「Coparenting」の重要性を強調していた。