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女子高生7割「フェイクニュース見破る自信ない」 中高生の意識調査で実態浮き彫り

   虚偽情報で作られた「フェイクニュース」。むやみに拡散されると、社会不安を招く危険性がある。しかし「フェイクニュースを見破る自信がある」中高生は半数に満たず、女子高校生に限っては7割以上が「見破る自信がない」と回答した調査結果がまとまった。

   アンケートアプリの開発・運営などを手掛けるテスティー(東京都中央区)がMMDLabo(東京都港区)が運営するMMD研究所と共同で行い、2019年3月13日に結果を公表した「中高生のフェイクニュースに関する意識調査」の内容だ。

  • 中高生のフェイクニュースに関する意識調査
    中高生のフェイクニュースに関する意識調査
  • 中高生のフェイクニュースに関する意識調査
  • 「フェイクニュース」という言葉の認知
  • 「フェイクニュース」という言葉の認知 ※性別・学生別
  • フェイクニュースに騙された経験
  • フェイクニュースを見破る自信
  • フェイクニュースを見破る自信 ※性別・学生別

フェイクニュースの「認知度」は高いが...

   調査対象となったのは12歳から18歳のスマートフォンを所有する中学生、高校生の男女1248人だ。

   そもそも中高生たちは「フェイクニュース」という言葉を知っているのか。認知度について調べると、84.6%が「知っている」、「聞いたことがある」と回答し、「知らない」と回答したのは15.4%だった。また性別・学生別に回答内訳を見ると、最も認知度が高かったのは「男子高校生(70.2%)」、最も認知度が低かったのは「女子高校生(59.9%)」となった。

   「フェイクニュースを見たことがある」と回答した537人に対する、「フェイクニュースに騙(だま)されてしまった経験があるか」との質問。「騙されたことがある」は26.3%、「騙されたことはない」は73.7%となり、7割以上が騙されたことがないという結果に。さらに、「実際にどんなものを見たことがあるか」を尋ねたところ、

「映画館で玉ねぎエキスで泣かせるというニュース」
「芸能人の熱愛報道」
「水族館のマグロがカメラのフラッシュのせいで死んでしまったというニュース」

などの例が挙がった。

「だまされたことがある」人の6割が「拡散」も

   「騙された経験がある」と回答した人(141人)のなかには、フェイクニュースを拡散してしまった人もいた。「RTやイイネなどをして拡散してしまったことがある」、「SNSで拡散はしなかったが、友人や家族に話してしまったことがある」と回答した人が61.0%にのぼった。

   最後に「今後フェイクニュースを見破れる自信があるか」。結果は「自信がある(14.4%)」、「やや自信がある(32.5%)」、「やや自信がない(38.5%)」、「自信がない(14.5%)」となり、中高生の半数以上がフェイクニュースを「見破る自信がない(「やや自信がない」、「自信がない」の合計)」と感じている実態が浮き彫りに。また性別・学生別にみると、最も「見破る自信がない」と回答した人が多かったのは、フェイクニュースという言葉の認知度が最も低かった「女子高校生(70.9%)」だった。