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ゴールデンウィークは俳優に挑戦 感情爆発させ「新しい自分」に出会えそう

   劇団・Prayers Studio(東京都品川区)は、2019年4月28日~5月6日の期間で観客が俳優を体験できるワークショップ「ドラマトライアル」を開催する。

   演劇という形で普段はできないことに挑戦し、抑えている感情を発散するのが目的だ。過去の開催では、演劇の初心者が参加するケースもあった。

  • 過去のドラマトライアルの様子
    過去のドラマトライアルの様子
  • 過去のドラマトライアルの様子
  • ドラマトライアル フライヤー

上手な演技は求められない

   ワークショップの参加者は、まず複数の俳優による劇を鑑賞する。時間は30分弱から1時間超とまちまちだ。その後、演技についてなど感想をシェアして作品への理解を深める。次に、上演された劇の台本が配布され、例えば指定されたシーンを希望者が演じる。ワークショップ自体は3時間から3時間半に及ぶ。

   J-CASTトレンドがPrayers Studioに取材したところ、同劇団所属の俳優は、演劇に挑戦するハードルは「仲間」と「時間」だと答えた。演劇は練習に長期間を要することも多い。自分だけなら自由に時間を決められるが、演劇は一人ではできない。仲間と一緒に取り組む時間を多く割くのは簡単ではない。「ドラマトライアル」は単発で、一回3時間程度で完結するため、比較的気軽に参加できるという。

   学生時代に演劇部だった、かつて俳優を志していた、など演劇経験のある参加者が多いようだが、口コミによって「感情が動く体験がしてみたい」「なにか表現をしてみたい」と一般の人にも広まりつつあるとの話だった。

   ワークショップでは、上手な演技が求められるのではない。初めの俳優による上演はお手本ではなく、あくまで作品の理解を手助けするためとの説明だ。参加者は、普段抑えている感情を思い切り表現できる。怒るところは思い切り怒り、意地悪するところは思い切り意地悪をする。その演技を、ワークショップを指揮するナビゲーターが作品になじむように生かし、緊迫したシーンができることもあるという。

   取材に答えた俳優は、現在ナビゲーターは同劇団の主宰のみのため頻繁な開催は難しいが、今後はナビゲーターを増やし「カラオケに行くように」演劇を体験できるよう展開していく予定だと語った。