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太宰治「人間失格」をアロマの香りに 「高円寺の木造アパート」はじめ5種類

   ソニーは、2019年6月19日にパーソナルアロマディフューザー「AROMASTIC」 (アロマスティック)専用カートリッジ「文学の香り 太宰治」を発売する。販売に先立ち、5月15日から予約を開始した。

  • 「文学の香り 太宰治」パッケージ
    「文学の香り 太宰治」パッケージ
  • 「文学の香り 太宰治」パッケージ
  • カートリッジに含まれる5つのアロマ。ダイヤルを回して切り替えることができる。

太宰を研究した論文、当時の生活や文化、風俗を調査

   AROMASTICは2016年10月に発売した持ち運び可能なアロマディフューザー。手のひらに収まるサイズで、カートリッジを装着して使う。J-CASTトレンドでも2017年7月に実際に使用し、記事にしている。(「ソニーの「香り」革命 アロマを持ち運べる「魔法のスティック」が話題」)

   「文学の香り 太宰治」は、太宰治文学作品を"香りで紐解く"カートリッジ。太宰治の生誕110周年を記念して販売される。代表作「人間失格」の印象的な5つのシーンを厳選し、「高円寺の木造アパート」や「エリートが集う華やかな社交場」、「鉄格子の嵌った病室」などに漂う匂いをイメージした5種類のアロマを楽しめる。

   J-CASTトレンドの取材に答えた商品企画の担当者によると、著作だけでなく、太宰治を研究した論文にも目を通し、当時の生活や文化、風俗を調査して香りを開発したという。同商品は太宰の出身地である青森県五所川原市などで構成される「太宰治生誕110年誘客促進実行委員会」とコラボレーションしたものだ。太宰本人のイメージや作品の世界観を損なっていないか、実行委メンバーに実際の香りを体験してもらい「お墨付き」を得た。

   商品には、5つのシーンの解釈と、それぞれの香りに関する解説本が付属する。監修は、文学作品に描かれる香りについて研究する追手門学院大学国際教養学部の真銅正宏教授。