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岡山が誇る「果物の女王」にウットリ 「マスカット・オブ・アレキサンドリア」試食会

   岡山県で130年以上も前から栽培が始まった、県を代表する特産物「マスカット・オブ・アレキサンドリア(以下、アレキ)」。そのメディア向け試食会が2019年6月3日、東京・新橋で行われた。

   アレキはエメラルドグリーンの大きな果粒と芳醇な香り、上品な甘さから「果物の女王」と呼ばれる。

  • 千疋屋総本店「マスカットオブ・アレキサンドリアタルト」
    千疋屋総本店「マスカットオブ・アレキサンドリアタルト」
  • 千疋屋総本店「マスカットオブ・アレキサンドリアタルト」
  • 会場前方の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」コーナー
  • 「マスカット・オブ・アレキサンドリア」
  • 「マスカット・オブ・アレキサンドリア」のイメージキャラクター「マスキャット」
  • 試食として出された「マスカット・オブ・アレキサンドリア」
  • 岡山県農林水産部主幹・大塚雅子さん

初競り最高価格は1房10万円

   試食会ではまず、岡山県農林水産部主幹・大塚雅子さんから「アレキ」の歴史や特徴、栽培の流れなどについて説明が行われた。北アフリカ(エジプト)のアレキサンドリア港から世に広まり、日本には1879(明治12)年に上陸した。その後1886(明治19)年に岡山県の農家がガラス温室を建設して栽培を始め、現在は生産量全国一位。栽培面積も全国の9割以上を占めている。

「岡山は『日照が多く、雨が少ない』という気象条件で、台風などの災害が少ない。そのため、大型の温室栽培が可能です。また『土がやせていて硬い』ことを逆手にとった緻密な水管理と肥培管理で生育をコントロールし、栽培を成功させました」(大塚さん)

   花の形を整える「花穂整形」や果粒の間引きなど、こまめな手入れを経て収穫されたアレキは、その後厳しい検査を受けて出荷される。エメラルドグリーンに琥珀色がかかったような「澄んだ黄緑色」になっている粒が食べ頃だ。なお、5月27日に東京・大田市場で行われた初競りでの最高価格は1箱(1房)10万円もの高値が付いたという。

   説明の途中で運ばれてきたアレキの果粒を鼻先に寄せてみると、ふんわりと甘い香りが漂ってきた。大塚さんによると「皮の部分に香り成分が多く含まれているため、皮ごと食べるのがおすすめ」。そっと皮に歯を立てると、弾力のある食感が伝わってきた。プチっと音を立てて皮が破れると濃厚な果汁が口の中に広がり、最後まで香りと一緒に残った皮もさほど気にならずに食べ終えられた。皮が気になる場合は、種と共に後で出してもいい。

「アレキ」使った千疋屋総本店のスイーツを堪能

   アレキを首都圏で楽しみたい人には、千疋屋総本店が期間限定で提供する「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を使ったスイーツがある。6月8日~9日に「銀座千疋屋銀座本店」、「銀座千疋屋GINZA SIX店」と、千疋屋総本店計13店舗にてそれぞれ行われる「岡山マスカットフェア」でお目にかかれる。

   試食会では「千疋屋総本店日本橋本店」などで数量限定販売される「マスカットオブ・アレキサンドリアタルト」を味わえた。ツヤツヤと光るアレキの果粒がタルト生地の上に並び、宝石のようだ。控えめな甘さの生クリームがマスカットの糖度を引き立て、皮は食感にアクセントを与えており、アレキの特徴である「香り」と「甘さ」がよく感じられる。気付いたら記者はぺろりと平らげてしまっていた。

   なお「銀座千疋屋銀座本店」2F、B1フルーツパーラーではアレキ果粒11粒をふんだんに使って作った「岡山県産 マスカットオブ・アレキサンドリアパフェ」、「銀座千疋屋GINZA SIX店」では「岡山県産 マスカットオブ・アレキサンドリアブランマンジェ」が味わえる。