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おいしさ感じる言葉「シズルワード」 「鮮度のよい」「新鮮な」食材への関心高まる

   調査会社ビー・エム・エフティー(BMFT、本社・東京)は、おいしさを感じる言葉を「シズルワード」と名付け、2003年から毎年調査を行っている。

   2019年5月に行われた調査の結果の一部が6月5日、発表された。

  • 分野別のランキング(1~10位)
    分野別のランキング(1~10位)
  • 分野別のランキング(1~10位)
  • 総合ランキング(1~15位)
  • 4年間の総合ランキング比較

「味覚系」「食感系」「情報系」の3分野で調査

   2019年は15~69歳の男女1800人から回答を得た。

   「シズルワード」は、味覚や嗅覚でおいしさを感じる「味覚系」、触覚でおいしさを感じる「食感系」、知識や情報でおいしさを感じる「情報系」の3分野がある。2019年は味覚系101語、食感系124語、情報系126語の計351語が調査された。リリースでは、各分野の「おいしさを感じるワード」(複数回答可)ランキングが発表された。

   分野別のトップ3は、味覚系が「うま味のある」(46.8%)、「ダシの効いた」(44.7%)、「コクのある」(42.2%)。食感系が「ジューシー」(47.2%)、「もちもち」(46.4%)、「もっちり」(45.7%)。情報系が「鮮度のよい」(45.8%)、「新鮮な」(42.7%)、「揚げたて」(42.4%)。食感系はオノマトペ(擬音語、擬態語)が大半を占めた。

   2016年から2019年までの3分野合わせてのランキング(1~15位)では、ランクインしているワードに大きな変化はないが、その順位は変動し続けている。

2020年以降に順位を上げそうなワード予想

   J-CASTトレンドの取材に答えたBMFT代表取締役・大橋正房さんは、2003年ごろに「食生活の変化」を予想するためにどんな言葉に「おいしさ」を感じるか調査を行っていた。すると、世代によっておいしさを感じる言葉が異なること、特に若い世代に「もちもち」「サクサク」といったオノマトペが使われはじめていることがわかった。若者の言葉がこれから広まっていくのではないかと考え、結果の変化を追いかけるために年1度の「定点観測」を開始した。

   大橋さんに2019年の結果の特徴を聞くと、「鮮度のよい」「新鮮な」などの食材自体に関連するワードが順位を上げ、「揚げたて」「焼きたて」の料理に関するワードを追い抜いたことから、料理から食材に関心が移っている可能性を指摘した。また、「うま味のある」「ダシの効いた」は2年連続で順位を落としていたものの、2019年に大きく盛り返したことから、来年以降は「さっぱり」などのワードが順位を上げてくるのではないかと予想した。