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美術鑑賞しながらおいしいケーキを 老舗画材店に「隠れ家ギャラリーカフェ」

   さる2019年6月6日に132回目の創業記念日を迎えた、老舗画材店・文房堂(東京都千代田区)。地下1階から7階まで全8フロアの神田本店は各種画材を販売しているほか、アートスクールやギャラリーとしても機能している。

   3階には「アートと珈琲を味わう」というコンセプトのギャラリーカフェがあり、定期的に入れ替わる展示作品を鑑賞しながら軽食やスイーツを楽しめる。J-CASTトレンド記者は6月19日、「文房堂GalleryCafe」に足を運び、同社広報担当の鍋田さんにカフェ誕生の背景や、おすすめメニューを聞いた。

  • 「文房堂GalleryCafe」人気の軽食、スイーツメニュー
    「文房堂GalleryCafe」人気の軽食、スイーツメニュー
  • 「文房堂GalleryCafe」人気の軽食、スイーツメニュー
  • 夏季限定の「アイスピンクローズティー」
  • すずらん通りを俯瞰できる窓際席が特に人気
  • カフェの壁面をアート作品全般の展示スペースとして貸出(1)
  • カフェの壁面をアート作品全般の展示スペースとして貸出(2)
  • レトロな雰囲気がにじむキッチン
  • 「STYLE’S CAKES & CO.」から仕入れる本日のケーキ「トロピカルフルーツタルト」
  • 平日17時以降に注文できるワンコインの「ごほうびカフェ」
  • カフェのメニュー表は文房堂神田本店1階で販売されているスケッチブック
  • メニューイラストは文房堂社員やカフェスタッフの手書き

壁面をアート作品の展示スペースとしてレンタル

   同カフェのオープンは16年8月。創業からの年月を思うと新しいが、店内には「大正ロマン」を思わせるレトロな雰囲気が漂っている。壁面は文房堂が一般に貸し出しており、絵画・写真・立体作品などアート作品の展示スペースとして利用できるのが特徴だ。鍋田さんは「展示を見るだけの入店も大歓迎です」と話す。

「カフェの誕生背景には諸説ありますが、特に『もっと気軽に絵を観られる環境を作りたい』という思いがありました。文房堂神田本店4階には都内有数の広さを誇るギャラリーがありますが、そこで行われるイベントに行くのは敷居が高いと感じる利用者にも、かしこまらずにアートを楽しんでもらいたかったのです。また、さまざまな目的で弊社に足を運んでくれる人がゆっくり過ごせる憩いの場を設けたいとの考えもありました」

数量限定で毎日変わる焼きたてケーキが人気

   飲食メニューへのこだわりも尋ねた。人気の軽食は、ドイツ製法の手作りソーセージに「カルダモン」というスパイスをきかせた看板メニュー「文房ドッグ」にチーズを乗せて焼き上げた「文房チーズドッグ」。濃厚なチーズとソーセージの味わいにマスタードがぴりっとアクセントを加えており、試食した記者はあっという間に平らげてしまった。鍋田さんによるとバターで焼いたオムレツでパンをふんわり包んだ「オムレツトースト」は、ツイッターに「おいしかった」、「おすすめ」という声が多く寄せられているそう。

   スイーツは、神保町のタルト専門店「STYLE'S CAKES & CO.」から平日限定で毎朝仕入れる「本日のケーキ」が人気。数量限定で日変わりだ。鍋田さん曰く「カフェ誕生時に運営を担当していた社員が『STYLE'S CAKES & CO.』のケーキに惚れ込み、取り扱わせてくれないかと打診したと聞いています。地元の物を大事にしたいという思いがあったようです」。

   記者は「本日のケーキ」の「トロピカルフルーツタルト」と、夏季限定の2種の「アイスハーブティー」のうち「アイスピンクローズティー」を味わった。ハーブティーで出来ている氷にアイスハーブティーを注いで飲むため氷が解けても味が薄まらず、時間をかけて楽しめるのが魅力。また帰宅前にちょっとしたスイーツで小腹を満たしたい人には、平日17時以降に注文できる「ごほうびカフェ」がある。500円とワンコインで食べられる、日替わりの焼き菓子とドリンクのセットだ。

   コーヒーの品質も追求している。看板メニューの「文房堂オリジナルブレンドホット珈琲」はスペシャリティー豆を使用しており、コーヒーの旨味が無駄なく抽出されるハンドドリップで入れる一杯だ。また、これから追加されるドリンクメニューも見逃せない。

「8月末から9月頭にかけて東京・神田で開催される活版印刷のイベント『活版TOKYO』にあわせ、スペシャルドリンクを1品考案中です。7月末くらいからメニューに新しく加わる予定ですので、お楽しみに」(鍋田さん)