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フェイスブックジャパンが「引きこもり支援」コミュニティー ドキュメンタリー動画公開

   フェイスブックジャパンは、引きこもり支援に取り組むコミュニティーを描いたドキュメンタリー動画を2019年12月16日に公開した。フェイスブックの「ニュースルーム」や、フェイスブックジャパンの公式フェイスブックページで視聴できる。

   動画で取り上げているのは、引きこもりや不登校、大学中退などの問題を抱えた人たちをサポートするNPO法人東京シューレが運営する「シューレ大学」(東京・新宿区)。大学スタッフと現役学生にスポットを当て、「ソーシャルプラットフォームは他者や社会とつながるための一つの手段」とメッセージを伝えている。

  • シューレ大学 理事・スタッフの朝倉景樹さん
    シューレ大学 理事・スタッフの朝倉景樹さん
  • シューレ大学 理事・スタッフの朝倉景樹さん
  • シューレ大学の学生・長畑洋さん

「いいね」や「シェア」通じて孤独感解消

   同社の発表資料によると、日本全国での引きこもりの人数は推計115万人に上る。シューレ大学は「自分研究」や「演劇」など30以上のプログラムを用意し、学生が「自分とは何者か」を知り、特に関心をもてる分野を見つける機会を提供している。

   フェイスブックの機能を活用し、引きこもり当事者が参加・交流するコミュニティーを運用する大学スタッフの朝倉景樹さんは動画で「同じような悩みを持つ若い人や、その周りにいる親の理解向上につながれば」と思いを明かしている。また、シューレ大学の学生である長畑洋さんは引きこもり経験者の立場から、動画内で自らの心境の変化を語った。現在、大学のフェイスブック担当と一緒に広報活動に励んでおり、

「いじめを経験して疎外感を感じていましたが、フェイスブックの投稿をしていると『いいね』や『シェア』をしてもらえてすごくうれしくて、社会との関わりが少しずつ感じられるようになってきて、孤独感もどんどん解消されていきました」

と話している。

   「コミュニティーづくりを応援し、人と人を身近にする世界を実現する」ことをミッションに掲げるフェイスブックは、今後もコミュニティーの支援や機能の拡充に取り組んでいきたいとしている。