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新型コロナで長期休校、先行き不透明 いっそわが子を1年留年させては

「小中高生のお子さんがいる方、今年度はどうなると思いますか?」

   女性向けウェブ掲示板「ガールズちゃんねる」に2020年4月20日、こう投稿した人には小学6年生の子どもがいる。新型コロナウイルスの影響で先が見えない。投稿者が他のユーザーに、学校がどうなると思うかたずねたところ、「1年留年させたい」といった意見が多かったという。

  • 小中高校もし「留年」が選択できたら
    小中高校もし「留年」が選択できたら
  • 小中高校もし「留年」が選択できたら

小・中校生の子を持つ4人の親はこう考える

   この投稿に寄せられた反応は様々だ。

「もういっそ一年留年でいい」
「出来ればそうして欲しいです!受験も不安だし、修学旅行行けないとかかわいそうだし」
「全員1年留年てわけにはいかないか...」
「うちは新一年生だから、一年生2倍になったら受験のこと考えたら困るので、このまま進級してくれないと困るな」

   J-CASTトレンドは小・中校生の子を持つ4人の親に、留年が選べれば希望するか聞いた。

   小学1年生の男児の母親。5月6日まで臨時休校となっている。男児は入学してから日が浅く、自宅でもプリント学習をする習慣がついていない。仮にオンライン授業が導入されても、「在宅で仕事をしながらイライラせずに教えられる自信はない」と話す。しかし、「わが子だけを留年はさせないと思います」。行事などは1年分経験できなかったとしても、同級生の友達と一緒に過ごせる選択をするとした。

   小6の息子を持つ母親は、「修学旅行や最後の運動会を経験させてあげたかったけど厳しいでしょうね」と肩を落とした。ただ、留年はさせないと答えた。休校中の今は家で出来る限り勉強のサポートをしており、1年間留年させるほど学習面での不安はないそうだ。

修学旅行や体育祭は諦めムード

   中学3年生男子の父親も、「留年は現実的ではない。周りがしたとしても(自分の)子にはさせません」と回答。「(勉強期間が短く)たとえ学力が足りていなくても、進級・進学はしたらいいと思います」。その代わりに、今すぐにでもオンライン授業を開始してもらいたいと望む。「大学のように、子どもが学びたい分野を自由に選択して学習できる環境を整えてほしい。今こそ子どもがわくわくしながら成長できる取り組みを始めるチャンス」と話した。

   中3女子の母親も同じく「留年させない」。娘は今年度、高校受験に臨む。

「状況は周りも皆同じですから、勉強は今、家で出来ることをしっかりやって、コロナが落ち着いた後に補講などしてもらえればよいです。あとは本人次第ですね。高校受験せずどうしても留年したいというなら考えますが、親としては勧めません」

   実施未定の修学旅行や体育祭は、周りの親も含めてもう諦めている、仕方ない、とのことだ。