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区外からの皇居ランナーに「自粛を」 千代田区が呼びかけ、地元「マスク率が下がった気が」

   「皇居ランナーの皆様へ」。東京都千代田区の公式ツイッターアカウントが2020年5月13日、こう題して注意を呼びかけた。

「引き続き、感染拡大防止のため、マスク等の着用、歩行者やランナーとの充分な間隔の確保、区外の方のランニングの自粛をお願いします」
  • 千代田区の公式ホームページスクリーンショット
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皇居ラン「希少なコース」ゆえに区外からもランナーが

   千代田区は4月27日にも、皇居ランをする際の注意点についてツイートしている。ただ区外からのランナーへ向けて自粛メッセージを投じたのは今回が初。実際に区外から訪れる皇居ランナーが増えているのか。J-CASTトレンドが千代田区広報課に電話取材すると担当者は「今回のツイートに際し、区内外問わずランナー数の調査は行っていない」としながらも

「皇居ランナー数最盛期の定点観測で、24時間における通過者は7000人。新型コロナウイルス感染初期はその半分程度、現在は更に少なくなっているとみています。ただ、10分の1に減っているとしても700人は走っていることになります。皇居一周は約5キロで、赤信号がなくノンストップで走れる希少なコースなので、区外からも皇居ランを目的に訪れる人はいる」

と答えた。

   また、4月27日に注意ツイートをした際は「『マスク着用』という点に注目が集まってしまった」と語る。4月25日から5月6日の「いのちを守るSTAY HOME週間」は終わったが、(1)感染リスク低減のため「外出を自粛し、家にいること」が前提であること、(2)そのうえで、屋外での運動は禁じられていないが、あくまでも「自宅周辺」で行うものであり、もし皇居ランをする場合はマスク着用すること、などを再度伝える狙いがあったようだ。

気温高まり「皇居ランのマスク率が下がった気が」...

   日増しに気温が上がり、マスク着用時の熱中症リスクも指摘されている。ツイッターにも皇居ランナーについて「皇居近辺に住んでるんだけど、皇居ランしてる人マスクしてなさすぎ」、「先週に比べて、皇居ランのマスク率が下がった気がする」という声が見られる。前出の担当者は、そうしたランナーは「ごくごく一部」と強調したうえで「歩行者への配慮、ランナー同士での気遣いをお願いしたい。いかなる場合でも、熱中症になりうる状況が想定されるのであれば運動は控えていただいて」と話した。

   J-CASTトレンドの5月12日付記事「マスク着け『ソーシャルディスタンス』保ち長い列 新型コロナ対策で熱中症リスク」でも「マスク着用による熱中症」への対策法を紹介している。マスクをしながら運動する際は自身の体調管理、そして周囲への気配りが重要だ。