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アベノマスク、届きましたか 「1か月以上前に」「まだ」東京都内でも「格差」

   政府が全世帯に配る2枚の「布マスク」。東京都では、2020年4月17日から配布を始め、1か月以上が経過した。

   ツイッターを見ると「アベノマスクとっくに届いた」「まだ届いていない」に分かれている。東京都内でも「格差」が出ているようだ。

  • アベノマスク、届いた?
    アベノマスク、届いた?
  • アベノマスク、届いた?

大阪で配布の報道も「うちには投函されない」

   記者がツイッターで各地の配達状況を調べた限りでは、「まだ届いていない」といった声が全国的に見ても圧倒的に多かった。たとえば、こんな書き込みが見られた。

「10万円の申請書どころかアベノマスクすら未だに届かない北海道」
「大阪でアベノマスクを配布はじめたって報道あってから数日経つが未だにうちには投函されない」

   そこで、北海道と大阪在住と見られる別のユーザーのツイートを30件以上確認したが、まだ届いていないという声が多かった。愛知県や福岡県のユーザーからも、届いたという書き込みはほとんど見られない。

   しかし「とっく届いている」との報告も。

「中野区は1か月以上前に届いた」
「アベノマスクが届きやがった!大分県大分市です」
「同じ区内に住む妹んちには GW前に届いてた」

届いたというツイートは、とくに東京都民の間で見られる。記者が都内の配達状況に関するツイートを確認した中では、「届いていない」派が半数程度だった。

電車で一駅の差で1か月違った

   J-CASTトレンドが首都圏在住の16人に、布マスクの配達状況をたずねたところ、「届いた」は6人、「届いていない」は10人だった。

   「届いた」のは全員東京都在住で、それぞれ板橋区、江東区、葛飾区、渋谷区、世田谷区、調布市。板橋区内に住む回答者によると、ゴールデンウィークに入る前の4月末には届いていた。ところが、同じ板橋区内でも別の人は、届いたのは5月23日だったという。二人の居住地は、鉄道路線で一駅しか違わない。だが配達には約1か月の差があったのだ。

   都内でも、「1か月前(4月末)には届いていました(江東区)」という人や「先週火曜日(5月19日)に届いた(調布市)」など、それぞれ時期はバラバラだった。

   一方「届いていない」と答えたのは、東京都江戸川区、国立市、千葉県市川市、埼玉県川口市、神奈川県川崎市、横浜市などだ。都内23区でも届いていない人が見つかった。また都に隣接する3県では、今回聞いた中では誰も「アベノマスク」を受け取っていなかった。

   厚生労働省の公式サイトには、布マスクの配布状況が掲載されている。見てみると、20年5月25日現在、47都道府県全てが「配布中」となっている。ただ市区町村ごとにいつ頃届くのかといった具体的な目安は、一切書かれていない。