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小学生に日傘、学校は「手がふさがる」と禁止 では「かぶる傘」は...母たちの本音

   暑さ対策にと子どもに日傘を持たせたら学校に禁止と言われた──2020年8月25日午後、NHKが報じたニュースが話題だ。ツイッター上では「なんでダメなの?」「理解できない」との意見がある一方、「小さな子どもに持たせるのは危ない」「禁止は妥当な判断」と理解を示す向きも。

   J-CASTトレンドは、小学生の子を持つ母親4人に直接取材をした。

  • 暑さ対策に登下校時の日傘は必要なのか?
    暑さ対策に登下校時の日傘は必要なのか?
  • 暑さ対策に登下校時の日傘は必要なのか?

「学校と家が近い」「持って帰ってくるのを忘れる可能性」

   結果は、4人全員が「日傘を持たせていない」、あるいは「持たせる必要がない」と答えた。小学1年生の男子の母親は、「自宅から学校までは徒歩5分なので、わざわざ日傘を持たせることはない。学校指定の帽子をかぶらせている」とのことだった。

   小3女子の母親と小2男子の母親も、「持たせていない」と回答。学校と家が近い、帽子をかぶらせている、といった同様の理由に加え、それぞれ「持たせたとしても持って帰ってくるのを忘れる可能性が高い」、「生徒数の多い学校に通わせているので、通学路が渋滞することが多く日傘を差す余裕がない」と述べた。

   小1女子の母親は、「持たせる必要を感じない」と答えた。やはり自宅から学校までが徒歩5~10分と近いことを挙げたほか、「ランドセルの他にも学校で必要な荷物も持っているので、その上日傘を持たせる余裕はない」と、登下校時の子どもの荷物をなるべく減らしたいという考えだった。

小池都知事が1年前に発表も評判イマイチ

   NHKのニュースの中で、日傘を禁止にする理由の一つとして、学校側は「手がふさがることが危険」と説明していた。これにツイッター上では、2019年5月に東京都の小池百合子知事が発表した頭にかぶるタイプの傘を引き合いに出すユーザーも。ただ、当時インターネット上では、かぶった際の見た目もあり冷ややかな声が多かった

   かぶる傘で通学しては――先述の4人にも意見を聞いたところ、小1男子の母親と小2男子の母親はそれぞれ、「これをかぶるくらいならつばの広い帽子をかぶる方がいい」、「顔周りしかカバーできないし日傘の代わりにはならないと思う」と否定的。また、小3女子の母親は「持って帰るのを忘れる可能性があることに変わりはない」とし、小1女子の母親も「帽子の方がいいと思うし、かぶらせることはない」と回答した。