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「巨人軍は常に紳士たれ」は繰り返される 移籍秒読みの梶谷隆幸「ヒゲの寿命」

   「巨人軍は常に紳士たれ」という言葉がある。プロ野球・読売ジャイアンツ創設者の正力松太郎氏の遺訓だ。つまり巨人では、選手の長髪や茶髪、ヒゲがご法度なのだと2020年7月4日付のAERA dot.は伝えている。他球団から巨人に移籍した選手も、例外ではない。

   今オフ、巨人は、横浜DeNAベイスターズの梶谷隆幸外野手をFAで獲得した。12月10日付のスポーツ報知電子版が報じた。梶谷外野手もヒゲを生やしているが、そることになるのか。

  • 巨人入りが報じられた梶谷隆幸外野手(画像は横浜DeNAベイスターズ公式サイトから)
    巨人入りが報じられた梶谷隆幸外野手(画像は横浜DeNAベイスターズ公式サイトから)
  • 巨人入りが報じられた梶谷隆幸外野手(画像は横浜DeNAベイスターズ公式サイトから)

金髪が黒くなった陽岱鋼、ワイルドに変貌した澤村拓一

   先述した「AERA dot.」の記事は、06年オフに北海道日本ハムファイターズから小笠原道大内野手が、16年オフにDeNAから山口俊投手が、それぞれFAで巨人に入団した際ヒゲをそったケースを紹介している。

   球団が直接関係しているかは不明だが、髪の毛については16年オフに日ハムからFAで入ってきた陽岱鋼外野手の例がある。茶色や金色に染めた髪が印象的だったが、巨人入り直前、16年11月12日付のデイリーニュースオンラインは、陽外野手がFA宣言を機に髪色を黒くしたと伝えている。

   逆に巨人を出た例ではどうか。18年オフに広島東洋カープに移った長野久義外野手。19年にはヒゲを生やしていた様子を、同年3月13日付のスポーツ報知電子版で見られる。

   20年9月にトレードで千葉ロッテマリーンズに移籍した澤村拓一投手にも、変化が起きた。11月5日に千葉ロッテ公式ツイッターが投稿した澤村投手の髪は、巨人時代とは打って変わって明るい茶髪に染まっている。また12月5日の同ツイッターの写真を見るとヒゲも蓄えており、ワイルドな印象となった。

トレードマークじゃないから...

   梶谷外野手は、今季もシーズンを通してヒゲを生やし続けていた。巨人への移籍が決定的となった今、元スポーツ紙の記者に聞くと、「ヒゲはそるでしょう、トレードマークじゃないから」と推測した。

   実は、過去に巨人でヒゲを生やしてプレーした選手がいる。1994年に横浜ベイスターズから移籍してきた屋鋪要外野手(当時)だ。自身のヒゲをトレードマークとしており、入団後も生やしていた。また前出のAERA dot.の記事によると、屋鋪外野手は当時の長嶋茂雄監督に「そのヒゲね、そることないよ」とお墨付きを得たという。

   一方で、梶谷外野手のヒゲについて「トレードマーク」として報じているメディアは見当たらない。前出の記者によると、巨人にはやはり「選手はヒゲをそる」という暗黙のルールがあるという。屋鋪外野手のような特別な例でない限り、「こだわりがないから、(巨人に移籍する選手は)みんなそるんじゃないでしょうか」と話した。