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緊急事態宣言で都心の夜は暗闇? 小池知事「午後8時以降は街灯のみ」で女性は不安

   東京の夜が真っ暗になるかもしれない。

   3度目の「緊急事態宣言」発令が決まった。そんな中、東京都の小池百合子知事は、2021年4月23日の定例会見で「午後8時以降、街頭の照明を伴う明るい看板、ネオン、イルミネーションなども停止をしていただくようにお願いする」と話した。この発言を受けて、女性から不安の声が漏れる。

  • 街灯以外の明かりが消えたら夜道が怖い(画像はイメージ)
    街灯以外の明かりが消えたら夜道が怖い(画像はイメージ)
  • 街灯以外の明かりが消えたら夜道が怖い(画像はイメージ)

思い出される震災当時の計画停電

   小池都知事は2021年4月23日昼の会見で、20時以降街が「街灯のみ」となるよう関係団体に協力要請したいと述べた。

   10年前の東日本大震災発生時、首都圏では大規模な「計画停電」が実施された。東京電力が2011年3月14日に初めて実施し、その後も電力需要を踏まえつつ東電管内で数回行われた。

   小池都知事の発言で、この計画停電を思い出したという人がかなり多い。真っ暗で異様な光景だった、ゴーストタウンみたいだった――どの人も、いつもとは違う街の様子が今も忘れられないみたいだ。

   都心は、いたるところに店の明かりや看板、広告が見られる。この明かりを頼りに、夜職場から自宅までの道を歩く人も大勢いる。ツイッターには、計画停電が実施された際、信号待ちをしている人の姿すら見えなかった、歩いているときに人とぶつかりそうになった、などかなり危険だったと忠告する書き込みも目立つ。

   とくに、女性から聞こえてくるのは治安を心配する声だ。

店の明かりと人目に「安心」していた

   東京都在住の20代女性は、仕事で帰宅が20時以降になることが多い。

「ただでさえ夜道は怖いのに、もし店や看板の電気が消えたら本当に恐怖です」

と話す。「おびえながら帰ることになりそう。遊びに出かけているわけじゃないのに...」と漏らした。

   また別の都内在住20代女性も「暗くする意味がわかりません」と明かした。この女性も仕事で帰宅するのが遅くなる日もある。夜道を歩く際、

「店の明かりと人目があることで安心できていた部分もある」

と説明し、それがなくなると思うと不安だと口にした。