J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

秋の味覚「サンマ」不漁で「高級魚化」 代わりにアジ、イワシ、カツオはどうだ

   秋の味覚「サンマ」は、今年も不漁のようだ。ANNニュースの2021年9月15日付記事によると、漁獲量は「近年でピークだった2008年と比べ、去年は10分の1以上減少」、価格は「この3年高騰が続き、2008年の約7倍に」なっているという。

   価格が釣りあがっても、秋の味覚は堪能したい。もはやサンマは高級魚か、代わりになる魚はないか――。

  • 毎年続く「サンマ不漁」報道。この光景がみられなくなる日も近い?
    毎年続く「サンマ不漁」報道。この光景がみられなくなる日も近い?
  • 毎年続く「サンマ不漁」報道。この光景がみられなくなる日も近い?

東京都区部で「100グラム当たり156円」

   サンマの価格を、総務省統計局「小売物価統計調査結果」の「主要品目の都市別小売価格」で調べた。2021年8月版によると東京都区部で、100グラム当たり156円だ。08年8月版では、同121円だった。明らかに値上がりしており、家族で何匹も食べるとなると、少々財布が気になる。

   秋が旬の魚はほかに、アジやカツオ、マグロが挙げられる。先の総務省統計局の調査結果を見ると、今年8月版でアジは100グラム当たり115円。一方、豊漁と報じられているカツオが同195円で、マグロは同439円だ。いずれも東京都区部の価格になる。高級魚のマグロはさておき、08年8月版ではアジが同124円、カツオは同218円となっていた。いずれも今年の方が安い。

   イワシも旬だ。梅雨イワシ・入梅イワシという言葉があるが、旬は長く、梅雨の時期から冬とされている。そのイワシは、今年100グラム当たり104円だ。

   同じ青魚で安値重視なら、今年はサンマの代わりにイワシやアジが選択肢かもしれない。価格はサンマを上回るが、値ごろ感を味わいたいなら少し奮発してカツオという手も。

「大量に出回り始めるのは秋頃」に希望

   それでもサンマは食べたい、高値はずっと続くのか。総務省統計局の公式サイト内のページ「1 調査結果から分かること」では、以下のように説明している。

「さんまの価格の推移を見てみますと、毎年7月から8月にかけて価格が上昇していることが分かります。 例年7月から『新秋刀魚』が市場に出回り始めますが、大量に出回り始めるのは秋頃となるため、毎年7月から8月にかけて価格が上昇する傾向にあります」

   これからの季節、不漁が解消されることを祈るばかりだ。